「墓じまいして良かった。だけど…」63歳長男、費用70万円で両親も眠るお墓とお別れ。「肩の荷が下りた」はずが、心を覆う一抹の後悔【CFPの助言】

「墓じまいして良かった。だけど…」63歳長男、費用70万円で両親も眠るお墓とお別れ。「肩の荷が下りた」はずが、心を覆う一抹の後悔【CFPの助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

近年、「管理が大変」「費用がかかる」といった理由から墓じまいを検討する家庭が増えています。しかし、実際に墓じまいをしたあとに、「これで本当によかったのだろうか」と心に引っかかりが残るケースも見られます。今回はトータルマネーコンサルタント・CFPの新井智美氏が、50代男性の体験をもとに、墓じまいにかかる現実的な費用や心理的な変化、後悔しないためのポイントについて解説します。

肩の荷が下りたあとに訪れた現実

すべての手続きが終わった日の夜、誠一さんは久しぶりに肩の力が抜けた感覚を覚えました。

 

「これでようやく終わった」

 

気がかりだった問題を一つ片付けた達成感と安心感。しかし、その感覚は長くは続きませんでした。数週間後、ふとした瞬間に思い出したのは、あの山の中の墓の風景でした。

 

苔むした石段、子どもの頃に祖父と手をつないで登った記憶、線香の匂い。

 

「ああ、もう、あの墓はないんだな」

 

そう気づいたとき、胸の奥にじわっと広がる寂しさを感じたのです。

 

これまでは、そこに行けば「家族の場所」がありました。けれど合祀された今、同じように向き合える場所はもうありません。単に墓がなくなったというだけではなく、誠一さんが親や祖父母と静かに向き合う“拠り所”が失われたということでもありました。

 

誠一さん自身と妻も、亡くなったら合祀墓に入ることを決めています。ですが、そのとき、自分の子どもたちには、かつて自分がそうしてきたように、個別に手を合わせられる場所はありません。

 

また、誠一さんを悩ませたのは、親戚との関係でした。墓じまいから数ヵ月後、法事の席で、父の弟である叔父から「墓をなくすなんて、親や先祖に申し訳ないと思わないのか」と言われたのです。

 

墓じまいをするにあたり、事前に兄弟や子どもとは話し合って理解も得ていましたが、親戚全体への説明は十分とはいえませんでした。そのため法事の場で思わぬ反発を受け、「伝えたつもりでも、きちんと理解を得なければ意味がなかった」と実感したのです。

 

 

次ページ墓じまいは「正解」ではなく「選択」
カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 石福金属工業のお知らせ 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです ゴールドオンライン新書創刊

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧