職人技や勘をみんなで共有!?…企業の知的資産をマニュアル化するAIの力

職人技や勘をみんなで共有!?…企業の知的資産をマニュアル化するAIの力
(※写真はイメージです/PIXTA)

これまで中小企業の競争力を支えてきた「職人の勘」や「職人技」といった「暗黙知」は、共有や継承が難しく、属人化のリスクを抱えています。しかしAIの進化によって、それらをマニュアル化することも現実のものとなっています。本記事は、株式会社ブレインワークスの代表取締役である近藤昇氏による著書『人間がしたいこと×AIができること 中小企業が知るべき本当のAI』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、職人の「暗黙知」を「形式知」に変える、AIの可能性について解説します。

「話すだけ」で知的資産を蓄積…生成AIで中小企業が変わる

職人技だけではありません。経営企画室、社長室、広報室など、大企業にはマネジメント層が考えていることやさまざまな場所で発言している内容を整理し、従業員をはじめとするステークホルダーに伝える機能を持った部署が存在します。

 

しかし中小企業にこのような余裕はありません。社長の発言を逐一テキスト化して配布したり、議事録を丁寧にまとめて社内外に広報することも困難です。会議でどのように議論が積み重ねられてきたのか、内容が見えなくなっていることもしばしばあります。

 

しかし生成AIの登場で、現場の作業記録、営業活動の履歴、社内会議の議事録など、特に中小企業の現場では、人員の不足からこれまで十分に記録化できてこなかったものが、簡単にデジタルデータとして可視化し共有できるようになりました。特に話すだけで情報が記録できるようになったことは画期的なことです。

 

従来、人の話し声は聞き取りにくさや個性が伴うものであることから、伝達効率の悪いものでした。音声データを正確にテキストに置き換えることは、機械では非常に難しかったのです。しかし今は、話すことがそのままテキストデータになり、編集・再利用することができます。話すことが、それだけで知的生産の出発点となり、データとしての活用のスタートとして位置づけられるようになったのです。

 

これまでは記録や報告として書くこと(入力すること)が前提でしたが、今は「話す→記録→活用」という流れができています。技術だけでなく、知的リソースも簡単にデータ化して利用できる環境が生まれ、中小企業がこれまでなかなかできなかった知的資産を蓄積し、価値として活用できるようになりました。

 

AI時代は中小企業にこそ大きな恩恵をもたらすものということができます。

 

 

近藤 昇

株式会社ブレインワークス 代表取締役

 

 

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※本連載は、近藤昇氏による著書『人間がしたいこと×AIができること 中小企業が知るべき本当のAI』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・再編集したものです。

人間がしたいこと×AIができること 中小企業が知るべき本当のAI

人間がしたいこと×AIができること 中小企業が知るべき本当のAI

近藤 昇

幻冬舎メディアコンサルティング

AIの活用で直感と経験だけの経営を変える AI時代に必要なのは、将来を見据えた企業のあり方を探ること。 「人間にしかできないこと」と「AIにしかできないこと」を知り、その境界線を見極めることが企業の成長のカギとなる…

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