(※画像はイメージです/PIXTA)

住宅ローンは早期返済が正解とされがちでしょう。しかし、繰り上げ返済によって手元資金が減ると、思わぬチャンスや不測の事態に対応できなくなる可能性があります。重要なのは「家計の流動性」をどう確保するかという視点です。あえて返済を急がず資金を残すことで、将来の選択肢を広げることもできます。本記事では、FPの大泉稔氏が住宅ローンと資産管理の向き合い方について解説します。

妻「本当に大丈夫なの?」退職金950万円を残して起業…成功を掴む〈まさかの結果〉

そんな矢先、高校時代の同級生と偶然再会し、「起業に加わらないか」と誘われました。Aさんは、退職金の一部(400万円)を資金に充て、同級生たちに参画。

 

妻から「本当に大丈夫なの?」と心配されましたが、住宅ローンの返済を後ろ倒しにして手元に現金を残せたからこそ、踏み出すことができました。

 

結果として起業は成功。現在の月給は約150万円になり、今では年金の繰下げ受給を検討するほど、生活に余裕が生まれました。

【FPが解説】「退職金でローン完済」は後悔の元?人生の選択肢を広げる「家計の流動性」

Aさんのケースには、老後資金を考えるうえで重要な2つのポイントがあります。

 

一つは「団信(団体信用生命保険)の活用」です。完済時の年齢をなるべく「後ろ倒し」にするほうが、団信の有効性が高まるという考え方です。

 

もう一つは「家計の流動性」で、これが最も大切です。物価は上昇中で、円安が進行している現在、時間と共に円の価値はどんどん下がっていくリスクがあります。

 

しかし、私たちの暮らしの基本となるお金は、やはり円です。不測かつ突発的な事態が発生したとき、手元にある現金が最も役に立ちます。そして、不測かつ突発的な事態とは、なにも事故や事件、病気やケガ等のネガティブな出来事とは限りません。

 

Aさんのように、起業に誘われるかもしれませんし、世界一周旅行のチャンスが巡ってくるかもしれません。あるいは、お子さんが私立の医学部や芸術学部に合格するかもしれません。

 

手元に現金があればこそ、チャンスが活き、選択の幅が広がることだってあるのです。ここでいう現金とは、Aさんの退職金のような、まとまったお金だけではありません。

 

日々の家計のなかで、少しずつでもお金を貯めておき、不測の事態に備える。それが「家計の流動性」を保つということなのです。

 

誰もが「退職金で住宅ローンの繰り上げ返済を」と考えがちですが、それは必ずしも正解とは言えません。せっかくの団信のメリットを活かせなくなるだけでなく、「家計の流動性」を失うことにもつながるからです。

 

手元に現金を残すことで、老後の人生の選択肢が広がり、思いがけないチャンスを掴むことができるのです。

 

 

大泉 稔

ファイナンシャルプランナー

 

※本連載では、金融や外国人雇用のフリーコンサルタントも務める1級ファイナンシャルプランナーの大泉稔氏が、ケーススタディから学ぶ「保険の落とし穴」について解説します。

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 石福金属工業のお知らせ 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧