憧れの高級スポーツカー購入も、納車前に判明した“想定外”
「ずっと夢だったんです。いつかはこの車に乗るぞってずっと思ってて」
そう語るのは、都内でSNS運用事業を手がける経営者の野中さん(仮名/28歳)。自身もインフルエンサーとして活動する傍ら、SNS関連のコンサル事業が順調に伸び、念願だったスポーツカーの購入を決断しました。選んだのは、車両価格3,000万円の高級スポーツカー。迷いはなく、現金一括での購入でした。
「ここまで頑張ってきた自分へのご褒美です」
納車の日、野中さんはこれまでの努力が報われたような大きな達成感に満たされていました。しかし、その喜びはほんの束の間でした。
2つの保険代理店から引受謝絶…戸惑いを隠せない野中さん
納車を前に、野中さんは「自動車保険」の手続きのため、保険代理店に相談。すると返ってきたのは、意外な回答でした。
「この条件だと、お引き受けが難しい可能性があります」
半信半疑のまま、野中さんは別の保険代理店にも相談しましたが、そこでも「申し訳ありません。当社でもお引き受けできません」と断られてしまいます。
「え、なんで? 自動車保険って誰でも入れるんじゃないんですか?」と、野中さんは戸惑いを隠せません。
高級車購入者が「自動車保険」に入りづらい3つの理由
なぜ野中さんは、2つの保険代理店から加入を断られてしまったのでしょうか。今回事例で大きなポイントとなったのは、車両保険の金額です。自動車保険において、車両価格が2,000万円を超えるような高額車両は、引受審査が厳しくなる傾向があります。理由はシンプルです。
1.事故時の支払額が極めて大きくなるため
たとえば盗難や全損事故が起きた場合、保険金の支払いは数千万円規模になります。保険会社にとっては大きなリスクとなるため、「保険会社が限定される」「条件付きでの引受になる」「そもそも車両保険が付けられない」といったケースが少なくありません。
2.等級や属性が重視されるため
さらに野中さんの場合は、等級の問題も影響していたようです。自動車保険には、事故歴に応じて保険料が変動する「等級」という仕組みがあります。1等級~20等級まで存在し、事故歴が少ないほど等級が高くなり、事故歴が多いほど等級は低くなります。
等級が高いほど保険料は少なく、低いほど保険料が上がる仕組みです。通常、新規契約では「6等級」からスタートします。高級車は盗難や全損リスクが高く、修理費も高額になることから、等級や属性がより重視されます。
野中さんの基本情報を整理すると、下記のとおりでした。
・6等級
・契約実績が浅い
・若年層
・事故歴あり
こうした条件が重なると、保険会社側はより慎重になります。上記の組み合わせは、保険加入の引受が難しくなる典型的なパターンです。

