(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢の親が成人した子を支え続ける構図は、珍しい話ではなくなっています。80代の親と50代の子が困窮や孤立を抱える、いわゆる「8050問題」は長く指摘されてきました。内閣府『生活状況に関する調査(令和4年)』では、40~64歳のひきこもり状態にある人は全国で約61万人と推計され、厚生労働省の生活困窮者自立支援制度でも、就労や家計、住まいを含めた包括的な支援が用意されています。問題は、親の体力も資金も先に尽きやすいことです。

相談を機に見えた“現実的な出口”

美智子さんが頼ったのは、自治体の相談窓口でした。最初は「家族のことを役所に話すなんて」とためらったものの、地域包括支援センターで事情を説明し、そこから生活困窮者自立支援制度の窓口につながったのです。

 

自立相談支援事業を通じて本人の状況に応じた支援プランを作り、就労準備支援や家計改善支援、住まいに関する支援などへつなげる仕組みがあります。

 

現在は、長男については就労準備支援の利用を検討し、次男については家計の見える化と、支出の分担を求める話し合いを進めているといいます。すぐに劇的な変化があったわけではありません。それでも、美智子さんは“自分一人で抱えるしかない”という状態からは一歩抜け出しました。

 

「相談したからといって、急に全部解決するわけではありません。でも、“母親なんだから耐えるしかない”と思い込んでいた頃よりは、少しだけ息ができるようになりました」

 

親子だから、見捨てられない。けれど、親子だからこそ、限界が見えにくくなることもあります。

 

「母親でいたくない、なんて本当は言いたくありません。でも、母親である前に、私も老いていく一人の人間なんです」

 

その言葉は重く、そして切実です。子が大人になっても、親の役目が自動的に終わるわけではありません。だからこそ、家族だけで抱え込まないことが、老後を守るための現実的な一歩になるのかもしれません。

 

 

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