「移住?お一人でどうぞ」…妻の静かな拒絶。東京で働き続けた65歳元会社員、“夫婦2人、老後は故郷で暮らす”長年の夢が崩壊した日

「移住?お一人でどうぞ」…妻の静かな拒絶。東京で働き続けた65歳元会社員、“夫婦2人、老後は故郷で暮らす”長年の夢が崩壊した日

「老後は故郷に帰って畑をやりたい」――東北出身の会社員Bさん(65歳)は、そんな夢を長年抱いてきました。子育ても終わり、定年退職を迎えたいま、いよいよ実現のとき。しかし、いざ移住の計画を具体的に実行しようとした瞬間、返ってきたのは思いもよらない一言でした。

老後の移住は「夫婦の温度差」が起きることも

移住に限らず、夫婦の老後に対する意見や認識の食い違いは珍しくありません。熟年離婚が増えている背景に、こうした価値観のズレがあるともいわれています。

 

Bさんのケースでいえば「Uターン移住」に対する考えの相違があるわけですが、故郷への思いが強いほど、移住後の生活に理想を描きすぎてしまうこともあります。

 

実際に戻ってみると、知り合いはほとんどいない、商店が閉店している、高齢化が進んでいるといった現実に直面することも少なくありません。

 

思い出の中の懐かしい故郷と、現在の生活環境は大きく違う場合もあるのです。都会暮らしが長いほど、ギャップを強く感じることもあるでしょう。

 

もし地方移住やUターンを考えるなら、実際に長めに滞在してみる「お試し移住」や、医療や交通など、最新の生活環境を確認するといった準備が欠かせません。

 

働くために東京などの大都市で生きてきた。けれども、最後は生まれ育った土地に帰りたい――そんな思いを抱く人もいるでしょう。しかし、もし配偶者がいる場合、その人にとってどんな暮らしになるかという視点も、また重要です。


思わぬ行き違いを生まないために、夫婦の老後については、できるだけ早く、また具体的に話し合いをすることが大切だといえるでしょう。

 

 

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