「移住?お一人でどうぞ」…妻の静かな拒絶。東京で働き続けた65歳元会社員、“夫婦2人、老後は故郷で暮らす”長年の夢が崩壊した日

「移住?お一人でどうぞ」…妻の静かな拒絶。東京で働き続けた65歳元会社員、“夫婦2人、老後は故郷で暮らす”長年の夢が崩壊した日

「老後は故郷に帰って畑をやりたい」――東北出身の会社員Bさん(65歳)は、そんな夢を長年抱いてきました。子育ても終わり、定年退職を迎えたいま、いよいよ実現のとき。しかし、いざ移住の計画を具体的に実行しようとした瞬間、返ってきたのは思いもよらない一言でした。

「私は行きたくない」妻が語った本音

「あなたの地元でしょう。私には縁もゆかりもない場所よ。冬は雪がすごいし、車がないと生活できないでしょ。スーパーも病院も遠くて、友達もいないのよ。あんな田舎で毎日どう過ごすの?」

 

 Bさんにとっては懐かしい故郷でも、妻にとっては愛着のない土地。 その感覚の違いを、Bさんはほとんど意識していませんでした。

 

「だって今まで反対しなかったじゃないか」

 

そう言うと、妻は少し呆れたように答えました。

 

「あなたが夢みたいに話してるから、否定しなかっただけよ。本気だと思ってなかった」

 

Bさんは初めて、夫婦がまったく違う老後を思い描いていたことに気づいたのです。

それでも夢は諦められない

とはいえ、Bさんにとって地元での暮らしは長年の夢でした。「このまま東京で人生を終えていいのか」――そう思うと、諦めきれません。

 

最終的に、夫婦の間で浮上したのは「別居婚」という選択でした。Bさんは地元に戻り、妻は東京に残る。月に一度くらい行き来する形です。

 

しかし、この形にも課題は少なくありません。生活費が二重にかかること、どちらかが体調を崩したときにすぐ駆けつけられないこと。高齢になるほど、距離のある生活は負担になる可能性があります。

 

それでもBさんは「後悔はしたくない。どうしたものか」と悩んでいるといいます。

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