(※写真はイメージです/PIXTA)

内閣府『令和7年版 高齢社会白書』によると、2025年時点で、65歳以上男性のうち18.3%が一人暮らしであると推計されています。総務省『家計調査(2024年)』によると、65歳以上の単身無職世帯の平均消費支出は月およそ15万円。年金収入が主な収入源となる高齢期では、生活費のやりくりのなかで食費を抑える人も少なくありません。こうした状況のなかで、家族が久しぶりに実家を訪れると、暮らしぶりの変化に驚くこともあります。

年金月12万円の生活で削られていたもの

総務省『家計調査(2024年)』によると、65歳以上の単身無職世帯の平均消費支出は月およそ15万円です。

 

「節約しないと」

 

武雄さんもそう考えていたといいます。年金収入は月12万円ほど。貯金はありますが、「できるだけ使いたくない」という気持ちが強いそうです。その結果、自然と食費を減らすようになっていました。

 

その日の夕食、真理さんは食材を買い込んできて、久しぶりに台所で料理をしました。焼き魚と味噌汁、野菜の煮物という、ごく普通の家庭料理です。

 

「うまいなあ」

 

父は何度もそう言いながら食べていました。その姿を見て、真理さんは少し複雑な気持ちになったといいます。

 

高齢期の生活では、病気や事故のような大きな出来事だけでなく、食事の簡素化や買い物の減少といった小さな変化が、生活の質に影響することもあります。特に一人暮らしの場合、それに気づく人が周囲にいないことも少なくありません。

 

帰り際、真理さんは冷蔵庫に食材を多めに入れておきました。簡単に作れる惣菜や、冷凍食品も買っておきました。

 

「無理して料理しなくてもいいからね」

 

そう言うと、父は少し照れくさそうに笑いました。

 

「大丈夫だよ。ちゃんと食べるから」

 

その言葉は、電話で聞いてきたものと同じでした。ただ真理さんは、今回初めて、その言葉の裏側が少し分かった気がしたといいます。

 

「親は“困っている”とはなかなか言わないんですよね」

 

本当に食べていないわけではない。けれど、以前のような食生活ではない。そんな変化は、離れて暮らしていると気づきにくいものです。

 

「心配するな、食べているから」

 

その一言の奥にある生活の現実が、「ほとんど空の冷蔵庫」から浮かび上がっていました。

 

 

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