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退職金「一時金vs年金」手取りが多いのはどっち?
退職金の受け取り方は、主に以下の3パターンとなります。
■一時金(まとめて受け取る)
■年金(分割して受け取る)
■一時金と年金の併用
iDeCoも同様の受け取り方が可能です。
一般的には、一時金でドカッと受け取る方が手取りが多くなるケースがほとんどでしょう。その理由は、退職所得控除が適用され、次の3つの優遇税制が使えるためです。
1.分離課税
他の所得(給与所得など)と合算せず、退職金だけに税金を計算します。これにより税負担が軽減されます。
2.退職所得控除
下記のとおり、勤続年数に応じた控除額が適用されます。
勤続年数20年以下:40万円×勤続年数
勤続年数20年超:800万円+70万円×(勤続年数-20年)
たとえば、勤続25年・退職金1,000万円の場合、800万円+70万円×5=1,150万円の控除です。
3.1/2課税
退職所得控除後の金額をさらに1/2にして課税所得を計算します(※)。
(※)計算式:(退職金-退職所得控除)×1/2
さらに、一時金は社会保険料の対象外になるため、国民健康保険料や介護保険料の負担も増えません。
一方、年金で受け取る場合のメリットは、退職金運用による上乗せでトータル受給額が増える可能性がある点です。
しかし、公的年金等控除は使えますが、退職所得控除に比べて節税効果が弱く、雑所得扱いになるため公的年金と合算されて税金がかかります。また、社会保険料(国民健康保険料・介護保険料)も高くなるリスクがあるため注意が必要です。
トータルで手取りを最大化するなら、基本的には一時金が有利でしょう。
