今回は、財団系が公募している、おすすめの補助事業・助成金を紹介します。※本連載は、福井泰代氏が代表取締役を務める「株式会社ナビット」が運営するWEBサイト、「助成金なう」のブログから一部を抜粋し、助成金・補助金に関する疑問や、専門用語をQ&A方式でわかりやすく紹介いたします。

金融機関や大手企業、各種財団も公募している

補助事業や助成金というと、国や県の事業だと思いがちですが、実は大手企業や金融系、各種財団が助成している補助事業というのもたくさんあります。

 

その中でも、金融系財団が公募している補助事業・助成金はおすすめです。金融系財団の助成金には、金融系らしい魅力ある公募内容があります。今回は、その中から、三菱UFJ技術育成財団研究開発助成金をご紹介しましょう。

 

1.国や自治体以外にもある、注目すべき助成金について

 

助成金・補助事業の公募は、以下のように大きくいくつかに分類されます。

 

①経済産業省系の助成金・補助事業

②厚生労働省系助成金・補助事業

③自治体系助成金・補助事業

④その他の助成金・補助事業

 

①の経済産業省系は、中小企業の振興策や地域活性化、技術振興対策などの補助事業です。先に紹介した省エネやモノづくりなどがそうですね。

 

②の厚生労働省系は、雇用促進や職能育成関連の助成事業ですので「雇用」関連がメインの助成が多いでしょう。これも人事担当者の方はチェックしたい助成事業です。

 

③は各自治体が独自に行っている補助事業で、各都道府県で様々な形態の助成があります。自治体によって色々あり、多種多様で魅力溢れる助成金が多いのが特徴です。

 

そして、④は今回のように金融機関や大手企業、各種財団により公募される補助事業です。それぞれ独自に公募されるため、制約も内容もバラバラですが、それ故、将来に期待できる注目すべき補助事業です。

 

2.金融系補助事業に採択されるメリット

 

今回「三菱UFJ技術育成財団」が公募する補助事業ですが、金融系財団の事業としての魅力もあります。金融系補助金の対象に決定(採択)された場合、大きなメリットがあるからです。

 

要項にもありますが、採択されることで、株式保有事業(株式への出資)への応募、つまり株主として支援してもらえるということです。企業にとっては経営の財務面で安心材料となりますし、またそのことにより、他の金融機関や公的機関にも自社をアピールできるという大きなメリットに繋がるということです。

特許出願中なら「三菱UFJ助成金事業」に注目

3.三菱UFJ助成金事業について

 

さて、「三菱UFJ技術育成財団」の助成金についてですが、この助成金には注目すべきいくつかの特徴があります。

 

●新規事業者はもちろん、新規事業開始でも応募できること

(要項1)応募資格者の(1)(2)

 

●交付決定後の提出書類が少ないこと

(要項5)助成完了までは定期的な報告をお願いします。

 

●採択直後に助成金が交付されること

(要項10)助成金は交付決定と同時期に全額交付します。

 

そして、もうひとつ財団法人が独自に募集しているので、『他の補助事業との併願が可能である』という大きな特徴です。助成金の上限は3,000千円と、特に大きな金額ではありませんが、財務的、事務的にも、また将来的にも注目すべき魅力ある補助金といえるでしょう。

 

4.まとめ

 

三菱UFJ技術育成財団助成金は昭和58年から30年以上も続いている補助事業です。注目度もあがり、年々倍率もUPし、ここ数年の採択率は56%、倍率も15倍超となっています。

 

しかし、研究費、設備費、試験費や試作費など、助成対象に使える費用については多大な魅力がある助成金です。特許出願中のものや実用化が見込まれる事業展開、試作の開発を考慮中の企業にとっては力強い助成金ですので、ぜひ応募を考えてみてはいかがでしょうか。

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