親はどこまで踏み込むべきか…“異様な部屋”が教えてくれたこと
内閣府『令和6年版 子供・若者白書』では、若年層の孤立感やメンタル不調の増加が指摘されています。一人暮らしは自由である一方、生活の歯止めが効かなくなるリスクもあります。特に、仕事と生活の切り替えがうまくできない場合、「食事」「睡眠」「整理整頓」といった基本的な行動が後回しになりがちです。
美智子さんは言います。
「社会人としてちゃんとやっていると思っていた。でも、生活そのものが壊れかけていたなんて……」
「一緒に片づけようか」
母の提案に、沙織さんは一瞬ためらったあと、静かにうなずきました。
「正直、誰かに来てほしかったのかもしれない」
親の過干渉は避けたい。でも、完全な放置も危険。その境界線はとても曖昧です。
ワンルームの散らかりは、だらしなさの問題ではありませんでした。それは、若者が抱える生活の限界を可視化した結果だったのです。
都会での一人暮らしは、自由と引き換えに、想像以上の重さを背負うこともあります。その現実は、部屋の隅に積み上がったゴミのように、静かに、しかし確実に生活を圧迫していくのかもしれません。
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