(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢の親が亡くなったあと、子どもが初めて知る“お金の実態”は、必ずしも想像どおりとは限りません。金融広報中央委員会『家計の金融行動に関する世論調査(2023年)』によれば、70歳代・単身世帯の平均金融資産保有額は1,529万円である一方、実際の分布には大きなばらつきがあります。親が「ない」と言っていたお金が実はあった、あるいは「ある」と信じていた資産が消えていた――。遺品整理の現場で、家族は思いがけない現実と向き合うことになるのです。

「貯金はない」と言っていた母だが…

都内在住の会社員・真由美さん(仮名・47歳)は、母・和子さん(享年78)のことを「堅実で質素な人」だと思っていました。

 

築45年の市営団地。エレベーターのない4階。家具は40年以上使い続けたものばかり。外食も旅行もほとんどせず、年金月17万円で慎ましく暮らしていました。

 

「お金なんて、たいして残ってないわよ。葬式代くらいかしらね」

 

生前、母はそう笑っていたといいます。

 

母の死後、真由美さんは団地の部屋を整理していました。通帳には、普通預金が約80万円。定期預金は解約済みで残高ゼロ。想像どおりの金額でした。

 

ところが、押し入れの古い裁縫箱の底から、小さな銀色の鍵が出てきます。

 

「これ、何の鍵…?」

 

番号札のようなプレートには、都市銀行の支店名が刻まれていました。

 

「もしかして、貸金庫?」

 

銀行に問い合わせると、確かに貸金庫の契約は存在していました。ただし、相続人全員の同意書や戸籍関係書類が必要だと説明されます。

 

金融庁の指針により、貸金庫は原則として契約者本人のみが開閉可能。死亡後は厳格な相続手続きが求められます。

 

真由美さんは兄と協力し、1ヵ月後にようやく貸金庫を開けました。

 

中にあったのは――

 

●古い株券数枚

●地方銀行の定期預金証書

●そして、現金の束

 

合計は約1,200万円。

 

「どうして……?」

 

驚きはそれだけではありませんでした。

 

証書の一部は既に解約済み。だが、その解約金の行方が分からなかったのです。通帳にも入金履歴はありません。

 

銀行に照会すると、解約金は母名義の別口座に振り込まれ、その後、数回に分けて引き出されていたことが判明しました。

 

総額は約600万円。

 

「何に使ったの…?」

 

真由美さんには、まったく心当たりがありません。

 

 \3月20日(金)-22日(日)限定配信/
 調査官は重加算税をかけたがる 
相続税の「税務調査」の実態と対処法

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