2人きりの生活が始まって…
引っ越し後、連絡は一度も来ていません。
「最初の1ヵ月は、スマホを見るのが怖かったです」
アパートは古く、冬は冷え込みます。風呂は追い焚き機能なし。買い物は徒歩15分。
「でも、固定費はかなり下がりました」
住居費が軽くなったことで、生活は回るようになりました。
「見栄を張らなくていい暮らしになったのは、正直ほっとしています」
国土交通省『令和5年度 高齢社会に関する意識調査(高齢期の住み替えについて)』では、高齢期に住み替えを検討・実施する人が一定数いることが示されています。理由として多いのは、
●維持費の軽減
●バリアフリー性
●生活費見直し
などで、持ち家=安心、とは限らないのが現実です。
「寂しいかと聞かれたら、もちろん寂しいです。でも、これが現実なんだと思っています」
「子どもに迷惑をかけない老後」を目標にしてきた斎藤さん。
「結果的に、“頼らない”ではなく、“頼れない”形になりました」
それでも今はこう言います。
「夫婦2人で食べていける。それだけで十分だと思うようにしています」
親子関係は、年齢を重ねても変化します。老後設計には、お金だけでなく、“人との距離感”も含めた準備が必要なのかもしれません。
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