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転園も申し込みから約3週間で完了
年が明けてからの慣らし保育は私とパートナーと1日ずつ交代で付き添った。一筋縄ではいかなかったが、1週間ほどすると親の姿が見えなくなった途端に泣きやむなど切り替えが早くなってきた。
家で使ってきた薄いブランケットがあると安心するので、保育所でも肌身離さず持っていた。夕方に迎えに行くと、息子はブランケットを首に巻き、端を上着のシャツの下にきれいに入れて落ちにくくした状態で砂場で遊んでいることがよくあった。保育士がやってくれたのだと思うが、その巧みな巻き方に感心した。
その保育所に特に不満があるわけではなかったが、自宅からの方向が駅とは逆なので通勤途中に預けようとすると遠回りになってしまうのが面倒だった。保育所までたった200mなのでずいぶんぜいたくな悩みなのかもしれないが、息子を保育所に預け始めてから8カ月後、ダメもとで自宅前の保育所への変更を市に申し込んでみた。
すると、今度は1週間で返事が来た。その保育所に空きがあるという。そして、早くもその2週間後には息子はそこで新たな保育所生活を始めた。
言語教育が手厚いスウェーデンの保育
保育所での生活や保育の内容についてはここで詳しく書くスペースがないが、特に印象に残ったのは、言葉とコミュニケーションに重きを置いていることだった。
スウェーデンには私たちのように外国からの移住者がたくさんいる。数多くの難民も受け入れてきた。そのようなバックグラウンドの異なる人々が1つの社会をつくっていくための重要な鍵は、スウェーデン語と民主主義という価値観だ。
だから、スウェーデン語は小さいときからしっかり教える。身の回りにあるものの名前や遊びの中で使うものの名前や概念を1つ1つ確認し、もやもやした自分の感情にも1つ1つ呼び方があることを教えて、何がうれしいのか、どうして悲しいのかを、自分で言葉として表現できるように教えていた。
それから韻を踏む言葉遊びをよくやっていた。katt(猫)とhatt(帽子)、bok(本)とlok(機関車)といった言葉の後半の母音・子音とリズムが似た言葉だ。単語の発音を子どもに意識させたり、ボキャブラリーを増やしたりしていく上で役立つそうだ。そういえば、スウェーデンでは絵本にある物語でも歌の歌詞でも、よく見たり聞いたりするとリズミカルに韻を踏んでいるものがたくさんある。
また、毎日必ず1回は外遊びをさせていた。保育所の周りにはフェンスで囲まれた大きな庭が広がり、滑り台やブランコ、砂場などの遊具がある。
スウェーデンでは土砂降りの雨が降ることはまれで、降るときはたいてい小雨程度なので、雨が降っても外で遊ばせていた。冬も同様で、寒くても気温がマイナス10度を下回らない限りは厚手のオーバーオールと冬用ブーツを着せて遊ばせていた。
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