(※写真はイメージです/PIXTA)

人生で一番大きな買い物とも言われる「マイホーム」。高額だからこそ、安易に購入するのは禁物です。もしも住宅ローンの組み方を誤れば、自分たちだけでなく親まで巻き込む深刻な事態を招くこともあります。本記事では、永峰英太郎氏の著書『人はこんなことで破産してしまうのか!』(三笠書房)より一部を抜粋・再編集。資金面のメリットから「ペアローン」を組んだ親子が辿った最悪の事態をご紹介します。

息子が自己破産、その影響が父にも…最悪の事態へ

じつは、親子ペアローンには、大きな弱点がある。

 

それは、片方が返済に行き詰まったとき、もう片方がフォローすることが難しいという点である。親もローンを返済中だからだ。とても子供の分まで払う余裕はない。購入前に「ローンは滞ることなく払う」という約束をしたのは、そのためもあった。

 

男性には、実家を売却した資金が1000万円ほど残っていた。その中から500万円程度を息子に渡した。息子はフリーになったことを後悔し、再就職を目指すも、コロナ禍で、就職先が見つからなかった。500万円は生活費にも使われ、2年後には底をついた。

 

しかし、もはや男性には余裕がなく、これ以上のフォローは難しかった。息子は「1回きりだ」と、消費者金融でお金を借りて、月7万円の返済を何とか続けたが、ボーナス払いが発生した月、ついに返済ができなくなる。

 

男性は、息子と話し合い、息子の自己破産を決める。しかしこれが、大きな不幸をもたらすことになる。

 

ペアローンの場合、1人が自己破産をすれば、その残りのローンは、もう1人に一括返済の請求がされるのである。2人は、お互いに連帯保証人となっていることを失念していたのだった。

 

この時点で、息子が残したローンは2000万円。男性に支払う余裕はなかった。結局、親と子が自己破産するという最悪の事態となった。

親子ペアローンは「共倒れ」の危険性が高い

親子でペアローンを組むにあたって、まず理解しておくべきは、この形態は、片方が支払えなくなったら、共倒れになる可能性が高くなるという点だ。

 

今回のケースのように、「片方が破産→もう片方に一括返済の請求→もう片方も破産」という負のスパイラルに陥るケースが多いのである。

 

それだけに「会社を辞める」といった、収入が不安定になる決断は、よほどの事情がない限り、避けるべきだろう。

 

また、1人で住宅ローンを組む場合と比べ、ローン契約が増える分、借入額を増やすことができる。しかしながら、それを「当然のこと」と思うのは、あまりにリスクが高すぎる。万が一のときにはどちらか1人が返済に苦しむことも想定しながら、借入額を決めることが大切だ。

 

 

永峰 英太郎

 

 

 

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※本連載は、永峰英太郎氏による書籍『人はこんなことで破産してしまうのか!』(三笠書房)より一部を抜粋・再編集したものです。

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