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誰でもできる仕組みを作る「標準化」は、幹部が反発しやすい
標準化の時代は、起承転結の「転」に該当します。最もドラマチックで、数々の問題が起きます。
標準化とは、今までの成功体験である個人の知識・技術・経験を完全否定するものです。一言でいえば、経験者に頼らない誰でもできる仕組みを作ることです。
これを経営者が言えば、仕事ができる有能な幹部(管理者としては無能)がまず反対します。「当社の業務は複雑で『標準化』できるような簡単なものではない」と考えるのが、仕事ができる有能な幹部(管理者としては無能)の基本的な思考です。
時として、この考えは、社長自身も持ちます。社長がこの考えを持っている場合は致命的で、一生、標準化の時代を迎えることはありません。標準化は、成熟期を脱するための初めの一歩なのです。
また、社長が標準化の重要性に気づいたとしても、幹部は簡単には納得しません。自分が貢献してきた知識・技術・経験が標準化によって無機能化すれば、自分の存在意義を失うからです。
この問題を解決するためには、幹部の存在意義、役割を再定義する必要があります。
標準化とは、個人のノウハウを組織のノウハウに転換すること
標準化とは、個人の持つノウハウを組織のノウハウに転換することを意味します。
中小企業の幹部は、「自分は一生懸命働いている。だから会社はうまくいっている」という自負を持っています。彼らにとって働く意味とは、有能な管理者ではなく、有能なプレーヤーであることに尽きるのです。
これは、組織の価値観が業界の知識・技術・経験を重視したための結果であり、それによる過去の成功体験からくる価値観です。人間の価値観は、過去の経験によって作られるため、過去の成功体験が今の価値観を形成しているのです。
標準化は、過去の成功体験との決別を意味するため、人間は簡単にはこれができません。
この重要性を幹部が理解したつもりでも、実際には行動に移せません。頭で分かっていても体は別物なのです。

