東京23区のシングル向け物件の平均賃料
健太郎さんが狭小アパートを選んだ背景には、東京の賃貸価格が若年層の収入に対して高くなりすぎているという現実があります。
LIFULL HOME'Sが2025年に公表した賃料動向データによると、東京23区のシングル向け物件(ワンルーム・1K等)の平均賃料は、約11.8万円にまで膨らんでいます。
新卒社員の手取り額(約19万円)に対し、この平均賃料を支払えば家賃比率は6割を超え、日常生活を維持する余裕はほとんどなくなってしまいます。利便性の高いエリアで暮らそうとすれば、「広さを諦める」か、あるいは「生活レベルを極限まで下げる」かという厳しい選択を迫られるのが現在の都心のリアルです。
健太郎さんのように、居室を狭めることで家賃を抑える選択は、過熱する都市部での生活を無理なく成立させるための「一つの解答」ともいえるでしょう。
実際にSNSやメディアでも、こうした合理的な暮らしを肯定的に捉える発信が目立つようになっています。過度な広さよりも、利便性や貯蓄といった実利を優先する選択は、今やZ世代の間で着実に広がりを見せています。
[参考資料]
LIFULL HOME'S「マーケットレポート【2025年8月 賃貸 首都圏版】」
