(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供する「市川レポート」を転載したものです。

●FF金利は予想通りの据え置き、声明は経済評価が若干引き上げられおおむね想定内の内容に。

●パウエル議長はFF金利について、中立金利の推定値の範囲内と認識、当面は様子見の姿勢か。

●今回のFOMCは事前の想定通り無風通過、弊社は年内の利下げは見送られるとの予想を維持。

FF金利は予想通りの据え置き、声明は経済評価が若干引き上げられおおむね想定内の内容に

米連邦準備制度理事会(FRB)は、1月27日、28日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、弊社を含む大方の予想通り、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を現行の3.50%~3.75%で据え置くことを決定しました。今回は12名のうち10名が賛成票を投じましたが、ミラン理事とウォラー理事が25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げを主張し、反対票を投じました。

 

FOMC声明では、「経済活動が堅調な(前回は「緩やかな」)ペースで拡大している」、「失業率は安定の兆しを示している(前回は「9月まで小幅に上昇した」)」との認識が示され、インフレ率は「やや高止まりしている」との表記は維持されました(図表1)。また、「雇用に対する下方リスクがここ数カ月で高まった」との判断は削除され、声明全体としては、経済評価が若干引き上げられ、おおむね想定内の内容でした。

 

(出所)FRBの資料を基に三井住友DSアセットマネジメント作成
[図表1]FOMC声明の主なポイント (出所)FRBの資料を基に三井住友DSアセットマネジメント作成

パウエル議長はFF金利について、中立金利の推定値の範囲内と認識、当面は様子見の姿勢か

なお、今回の声明でも、「FF金利の誘導目標のさらなる調整の「程度とタイミング(the extent and timing)」を検討する際、入ってくるデータ、進展する見通し、リスクのバランスを慎重に評価する」という文言は変わらず、次の利下げ時期は未定であることを示唆する「程度とタイミング」という表現は維持されました。声明の内容に目新しい材料がなかったため、市場ではパウエル議長の記者会見に注目が集まりました。

 

パウエル議長は記者会見で、「昨年9月以降、政策金利を75bp引き下げ、中立金利の妥当な推定値の範囲内に収めた」と述べ、「この政策スタンスの正常化によって、労働市場は安定し、関税引き上げの影響が和らげば、インフレ率は2%に向けて再び低下していくであろう」との見解を示しました(図表2)。そして、「現時点では経済動向を注視する上で適切な位置にある」との考えを繰り返し説明しました。

 

(出所)FRBの資料を基に三井住友DSアセットマネジメント作成
[図表2]パウエル議長の記者会見での主な発言 (出所)FRBの資料を基に三井住友DSアセットマネジメント作成

今回のFOMCは事前の想定通り無風通過、弊社は年内の利下げは見送られるとの予想を維持

また、「金融政策はあらかじめ決められたコースをたどるものではなく、会合ごとに判断を下す」というパウエル議長の主張も、従来通りでした。ただ、金融緩和の余地を示す材料として、関税の商品価格に与える影響の後退が確認されることや、労働市場の下方リスクが再浮上することが、具体例として挙げられました。注目されたパウエル議長の発言でしたが、今回は、政策判断は当面は様子見というメッセージだったと思われます。

 

今回のFOMCについては、事前の想定通り、金融市場にとって大きな波乱はなく、無風通過になったと判断されます。弊社は2026年の米国経済について、経済成長は緩やかに上向き、労働市場は底入れ、インフレはやや高止まりで年内の利下げは見送りとの予想を維持しています。市場では年内、25bpの利下げが2回程度行われるとの見方が優勢ですが、米経済の堅調さが確認されるにつれ、徐々に修正されるのではないかとみています。

 

 

※当レポートの閲覧にあたっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2026年1月FOMCレビュー~政策判断は当面様子見へ【三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』を参照)。

 

 

市川 雅浩

三井住友DSアセットマネジメント株式会社

チーフマーケットストラテジスト

 

 

注目のセミナー情報​​

【事業投資】2月3日(火)開催

景気に左右されない安定性が魅力の塾投資とは?
「ECCの個別指導塾ベストワン」という選択肢

 

【事業投資】2月5日(木)開催

驚異の「年利40% !?」“希少価値”と“円安”も追い風に…

勝てるBar投資「お酒の美術館」とは
飲食未経験者が「稼げるBarオーナー」になる納得の仕組み

 

 

【ご注意】
●当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友DSアセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
●当資料は三井住友DSアセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 石福金属工業のお知らせ エンパワー2月5日セミナーへの誘導です 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録