建築物のクオリティを左右する重要なプロセスでありながら、一般にはあまり知られていない「施工図」の世界。建築確認申請には不要とされるこの図面が、なぜ現場の職人たちにとっては設計図以上に不可欠な「命綱」となるのでしょうか。本記事では、木村浩之氏の著書『現代建築の美と機能性を実現する 生産設計と施工図の世界』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・再編集して、設計図と施工図の決定的な役割の違いと、建物が「形になる」ために必要な情報の正体について解説します。

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建設現場で描き進められる施工図

建設中の建物内に設置された施工図室
建設中の建物内に設置された施工図室

施工図は工事用の図面です。設計図を基に各工事で必要な図面を、工事が進む順番に仕上げていく必要があります。現場の工程に合わせて各工事の着手1、2ヵ月前には施工図をまとめることになりますが、まとめるまでのやりとりをスムーズなものにするために、施工図の担当者は基本的に現場に常駐し、ゼネコン社員と一緒に現場の状況を肌で感じながら作業を進めます。建物を完成させると、最終的には竣工図と呼ばれる建物の完成図を施工図を基にまとめたうえでクライアントに納め、その後の維持管理に活かします。

 

建築工事はまず杭を打ち込んだり基礎をつくったりすることから始まりますが、最初に描き上げられる施工図も杭伏図、基礎伏図などです。その後、実際に杭工事や基礎工事が始まると、その基礎の上に柱や梁を組み上げていく次の躯体工事に備えて、躯体断面図などを作成します。この後、躯体が出来上がれば、雨風の影響を防ぐ外装・屋根工事、内装工事、設備工事、仕上げ工事という順番で進められていくので、工事の種類にもよりますが、各工事が始まる大体1カ月から2ヵ月前には、それぞれに関する施工図の作成を終わらせなくてはなりません。

 

つまり、建築現場に事務所を構えて仕事を進めている施工図チームは、常に現場の工事に一歩先行して図面を作成している、ということになります。そのため工事の大部分が終わっている竣工直前の段階では施工図チームのほとんどは現場を離れ、体制は縮小されています。一部が残り、竣工図と呼ばれる工事中のすべての変更を反映した最終図面を取りまとめる作業に従事します。

 

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現代建築の美と機能性を実現する 生産設計と施工図の世界

現代建築の美と機能性を実現する 生産設計と施工図の世界

木村 浩之

幻冬舎メディアコンサルティング

どんなに優れた「設計図」も、実現するためには「施工図」が欠かせない! 数多くの有名建築の生産設計を手掛けてきた第一人者が施工図の役割と魅力を実例とともに語り尽くす! 建物の図面と聞いてまず思い浮かべるのは「…

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