あなた、どうして言ってくれなかったの…享年75歳、寡黙な夫の死後に発覚した「秘密」。〈貯金350万円〉〈遺族年金月6.5万円〉専業主婦妻が震える夜

あなた、どうして言ってくれなかったの…享年75歳、寡黙な夫の死後に発覚した「秘密」。〈貯金350万円〉〈遺族年金月6.5万円〉専業主婦妻が震える夜

夫に家計を任せきりにしてきた専業主婦歴50年超の73歳女性。突然の夫の死で直面したのは、想像以上に心細い老後の現実でした。遺された年金、貯金、そして「何も知らなかった」という後悔――。家計を把握していないリスクとは? 見ていきましょう。

専業主婦歴50年、安泰の老後に暗雲

「夫が私に隠していたのは、優しさだったのか。それとも、ただのプライドだったのか……」

 

そう静かに語るのは、地方在住の久保田恵子さん(仮名・73歳)です。短大卒業後、地元企業で数年働いたのち、結婚を機に退職。それから約50年、専業主婦として家族を支えてきました。

 

夫は2歳年上。寡黙で昔気質のタイプで、結婚当初から「男は外、女は内」という考えを崩しませんでした。中小企業勤めだった夫が、収入や貯蓄、ローンのことまで一切を管理。恵子さんは毎月決まった生活費を受け取り、細かいことを知る必要はない、そう思ってきました。

 

実際、セゾン自動車火災保険が実施した「夫婦間・家族間におけるお金の管理」に関する調査では、生計を共にする配偶者や家族の収入について「知らない・わからない」と答えた人は65%以上。そのうち「一部ではなく、ひとつも知らない」という人も約1割にのぼります。恵子さんは、まさにその「ひとつも知らない」側の人間でした。

 

決して余裕がある暮らしとはいえず、「私も働く」と言ったこともありましたが、夫は恵子さんが家にいることを望みました。だからこそ、老後も大丈夫だと漠然と思っていたのだといいます。

 

そんな日常が、ある日突然、終わりを告げます。夫が自宅で倒れ、そのまま帰らぬ人となったのです。死因は急性心不全。あまりにも唐突な別れでした。

 

次ページ夫の死後、初めて知った「厳しい現実」
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