物価高や高齢化に直面する現代日本では、生活費を稼ぐため60歳を過ぎても多くの人が働いています。しかし、働きすぎるとかえって損をしてしまうことも。本記事では、服部貞昭氏による著書『東大卒のファイナンシャル・プランナーが教える 届け出だけでもらえるお金大全——一生トクする!セーフティネットのお金事典』(自由国民社)より一部を抜粋、編集し、収入を得ながら年金をもらう人の注意点について解説します。
2026年4月から基準額が62万円に引き上げられる予定
2025年6月、年金制度改革法案が国会で成立しましたが、2026年4月から、基準額が62万円に引き上げられる予定です。
引き上げの目的は、「働き損」を解消して、高齢者の就労を促し、人手不足の解消につなげることです。
65歳以降で働きながら年金をもらっている人は、2022年時点で308万人いますが、このうち16%の約50万人が、年金カット(支給停止)されています。支給停止額は4,500億円です。
年金カット(支給停止)の基準額を62万円に引き上げると、対象者は約30万人まで減ります。
実際には、62万円に、賃金変動に合わせて増額される金額もプラスされますので、63万円または64万円くらいになると予想されます。(2026年1月の厚生労働省の発表によると、65万円に増額されます。)
服部 貞昭
ファイナンシャル.プランナー(CFP®)
新宿.はっとりFP事務所 代表
エファタ株式会社 取締役
ファイナンシャル・プランナー(CFP®)
新宿・はっとりFP事務所 代表
エファタ株式会社 取締役
長野県須坂市生まれ。数字と数学が大好きで6歳のときから現金出納帳をつけ始める。中卒の父から「サラリーマンでは金持ちになれない」と教えられ、中学2年生で起業を志す。経済や会計への関心から、学生時代には簿記のオンライン掲示板を自作し運営していた。
東京大学工学部卒業後、KDDIにてシステムエンジニアとして勤務。2014年に独立し、現在はファイナンシャル・プランナーとして、お金に困っている人の相談にのりながら、身近なお金に関する情報発信に携わる。ライフマネー・税金・相続関連のオウンドメディアを複数運営、総合月間150万PV超。これまでに2,000本以上の記事を執筆・監修。登録者10万人超のYouTubeチャンネル「お金のSOS」をはじめ、「ZEIMO」など4つのマネー系チャンネルを運営し、累計再生回数2,200万回を超える。
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