(※写真はイメージです/PIXTA)

金融広報中央委員会『家計の金融行動に関する世論調査(2023年)』によれば、60代の二人以上世帯の金融資産保有額(平均値)は2,026万円で、退職金を含めた資産形成がある程度できている人も少なくありません。一方で、そうした“余裕のある層”でも、人生の後半で「思い描いていた暮らし」と「現実」のギャップに戸惑うケースは少なくないものです。

「船の上では、毎日が夢のようでした」しかし…

「夫が亡くなってから、いろんなことを一人で決めなきゃいけなくなりました。でも、これだけは私のわがままとして通させてもらったんです」

 

そう語るのは、神奈川県在住の田辺美代子さん(仮名・62歳)。大手メーカーを定年退職した直後、50代で亡くなった夫との思い出を胸に、“一人旅”に出る決意を固めました。

 

退職金は約1,800万円。これに年金(月20万円程度)と長年の預金を加えれば、しばらくは働かずに生活できる見込みでした。けれど、「生活を楽しみたい」という思いが強く、決めたのは約120日間にわたる世界一周クルーズ。費用は約350万円でした。

 

「船の上では、毎日が夢のようでした。昼は寄港地での観光、夜はドレスアップしてディナー。こんな贅沢、人生で初めてだったんです」

 

同年代の乗客との会話も楽しく、寄港先で撮った写真を日記に貼るのが日課になりました。イタリアの街並み、ギリシャの青い海、アラスカの氷河。どれもが「一生に一度」の思い出になるはずでした。

 

しかし、旅の終わりに差し掛かったある日、ふとした疑問が胸をよぎります。

 

「この先、私は誰とこの思い出を分かち合えばいいんだろう」

 

豪華な旅のあとの日常は、驚くほど静かでした。帰宅しても、誰も迎えてくれる人はいない。旅先での写真を見返しても、それを話す相手がいない。

 

「帰ってきた日の夜、テレビをつけても何も頭に入ってこなくて。ただ静かな部屋で、“ああ、もうこういうことって誰とも共有できないんだな”って思ったら、涙が出てきて」

 

クルーズにかかった費用だけでなく、その後も「せっかくだから」と豪華な外食や国内旅行を繰り返した結果、1年半で使った金額は約900万円にものぼりました。

 

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