老後の安心は「金額」より「使い方」
「子どもには、あまり詳しく話していません」
和子さんには独立した子どもがいますが、資産額については伝えていないといいます。理由は明確です。
「期待されたり、当てにされたりするのが嫌なんです。私のお金は、私の生活のために使いたい」
相続は将来必ず発生しますが、それまでの使い道は自分で決める——その姿勢は一貫しています。
老後資金というと、「いくら必要か」という議論が先行しがちです。しかし、和子さんの生き方が示しているのは、資産の額よりも、生活水準と意思決定の問題だと言えるでしょう。
同じ1億円でも、使い切ってしまう人もいれば、生活を変えずに守り続ける人もいます。どちらが正解というわけではありません。
「贅沢は一切しない」と言い切る68歳女性の団地暮らしは、派手さはありません。けれどそこには、自分の人生を自分でコントロールし続ける、静かな強さがありました。
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