50代で第一子を授かる「高齢パパ」は確実に増えています。Aさん(58歳)の場合、小2の娘が20歳を迎える頃、自身は70代。娘の成長を支えるため、働き続け、健康でいる覚悟を決めています。

娘が20歳になる頃には70代に突入…「高齢パパ」の覚悟

2022年4月から成人年齢は18歳に引き下げられましたが、多くの自治体では従来どおり20歳で成人式が行われています。今年の成人式は1月12日ですが、その日を前に、Aさん(58歳)は、ふと立ち止まって自分の時間を数えるようになりました。

 

Aさんのひとり娘は現在小学2年生。彼女が20歳で成人式を迎えるころ、Aさんは70代になっています。頭ではわかっていたことですが、改めて数字にすると、胸の奥にじわりと重みを感じます。

 

Aさんが父親になったのは50歳を過ぎてから。妻は8歳年下で、不妊治療にかかった費用はトータルで1,200万円。住所こそ港区ですが品川区に近く、共働きの会社員家庭。Aさんは年収850万円、妻が400万円。決してイメージされるような“港区・タワマン暮らしの富裕層”などではないと苦笑します。

 

そんなAさん、娘を育てるなかで意外な発見もあったといいます。「さすがに自分がいちばん年上だろう」そう思っていましたが、保育園、小学校の参観に行くと、白髪交じりの父親や、落ち着いた雰囲気の父親。自分と同じくらい、あるいはそれ以上に見える男性もいたのです。

 

「もちろん大多数は年下ですけどね。ただ土地柄もあるかもしれませんが、自分のような高齢の父は、都会では増えているんだなと思いますよ」

 

Aさんは「娘には引け目を感じてほしくない」と服装に気を配り、髪を整え、体型維持も心がけているとか。とはいえ、いまは大きな持病もなく元気ですが、「10年後、20年後も同じように動けるとは限らない」という不安も口にします。

 

また、住宅ローンを完済する同世代が増えるなか、Aさんは教育費のピークと老後資金づくりが完全に重なります。周囲が「そろそろセカンドライフを」と語り始める年齢で、Aさんは、まだ“教育費の出口が見えない側”に立っています。

 

次ページ教育費と老後の準備が完全に重なる危険
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