「駅から徒歩20分の一軒家」を選んだワケ
話し合いの末、夫婦は住み替えを検討し始めました。
幸い、売却のタイミングでは価格が大きく崩れることはなく、結果的に大きな損失は出ませんでした。売却益の一部はローンの繰り上げ返済に回し、住居費全体を見直す余地が生まれたといいます。
現在住んでいるのは、都心から電車で40分ほどの郊外にある一軒家。駅からは徒歩20分以上かかりますが、土地代が抑えられる分、月々の住居費は以前よりも軽くなりました。
「タワマンに比べれば不便さはあります。駅まで少し距離がありますし、車があった方が楽な場面も多い。でも、朝の空気の感じや、夜に外が静まっていく時間は、数字では測れない価値だと思っています」(美沙さん)
現在はリモートワークを併用し、通勤頻度を調整することで、仕事とのバランスも取れるようになりました。
「同じお金をかけるなら、“便利さ”だけでなく、“回復できる暮らし”に使いたい。そう考えるようになりました」(貴大さん)
「タワマン生活を否定する気はありません。あの時期には、確かに合っていました。ただ、ライフステージが変われば、最適解も変わる。それだけだと思います」(美沙さん)
華やかに見える暮らしの裏で生まれる、言葉にしにくい違和感。それを無視せず、数字と感覚の両方を見直した結果の「静かな住み替え」は、現代の共働き世代にとって、現実的で持続可能な選択の一つなのかもしれません。
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