話し相手がいないのが、あんなにこたえるとは…
良子さんは、周囲に話せる同世代の知人がいない中で、徐々に気力を失っていったといいます。
「家から見える景色はきれい。でも、話し相手がいないっていうのが、あんなにこたえるとは思ってなかった、と母がぽつりと漏らしました」
田舎暮らしは“自然の中で静かに過ごせる”反面、日々の雑談や助け合いが難しいと、精神的な孤立につながりやすいというリスクもあります。
「田舎暮らし自体を否定する気はないんです。でも、“何が必要か”を一緒に考えてくれる人がいたら、最初から違う形の選択もできたかもしれません」
自然とともに暮らす老後は魅力的です。けれど、“老後の夢”が“静かな孤立”にならないように――移住の前に、自分たちの体力・医療・交通・交流環境を、現実的に見つめることが求められているのかもしれません。
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