(※写真はイメージです/PIXTA)

長年、仕事を最優先に生きてきた夫婦が、定年退職を境に急激に関係を悪化させるケースは少なくありません。夫が仕事中心、妻が家庭を支える役割を担ってきた家庭ほど、老後の生活設計や価値観のズレが表面化しやすいと言えます。これは、長年蓄積された不満が「定年」という節目で一気に噴き出す現象とも言えるでしょう。厚生労働省『令和6年 人口動態統計月報年計』によれば、2024年に離婚した夫婦のうち、婚姻継続期間が20年以上の割合は約22%にのぼります。

「誰のために…」怒鳴られても、もう何も感じなかった

離婚届を差し出した夜、夫は怒鳴りました。

 

「誰のために働いてきたと思ってるんだ!」

 

けれど、彩子さんの心は不思議と静かだったといいます。

 

「“私のため”を本気で思っていたわけではなかったんだ、と、はっきり分かっただけでした」

 

夫が築いてきたキャリアは立派なものかもしれません。ですが、その陰で、彩子さんの人生や選択肢が削られてきたことに、夫は一度も目を向けませんでした。

 

なお、離婚時には年金分割制度があり、婚姻期間中の厚生年金記録を分け合うことが可能です。専業主婦だった配偶者にとっては、老後の生活を支える重要な制度ですが、精神的な決断の重さが軽くなるわけではありません。

 

離婚後、彩子さんは小さな賃貸マンションで一人暮らしを始めました。贅沢はできませんが、誰にも気を使わずに眠り、食べたいものを選べる日常に、静かな安心感を覚えているといいます。

 

定年後に顕在化する夫婦のすれ違いは、決して珍しいものではありません。熟年離婚が増加傾向にある背景には、経済的な問題以上に、長年積み重ねられてきた役割意識や価値観のズレがあります。

 

老後を迎える前に、働き方だけでなく、夫婦としてどんな人生を共有していくのか。その対話の有無が、将来を大きく分けることもあるのです。

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録