「自分のお金を最期まで自分で使う」ための対策
ここでひとつ、簡単にできる方法をお伝えしましょう。それが銀行の「代理人指定制度」です。各金融機関で呼び方は違うでしょうが、自身の口座に関して代理人を決めておくことができるという制度です。この代理人を決めておけば、自分で銀行に行けなくなった等の場合には、予め決めておいた代理人が本人の「普通」口座から代理人カードで出金をすることができます。
ただこの制度、残念ながら、万能ではありません。使える口座は、普通口座のみ。さらに指定できる代理人は、2親等や3親等内の親族に限られます。そうなると「頼れる家族がいる」ことが前提になってしまうのです。当然にして「頼れる家族」がいなければ、この手続きさえも利用できないのです。
さらに利用できたとしても、出金額が多かったり、長期になると、金融機関側から正式な「成年後見制度」を利用するよう促されることもあります。短期間なら良いのでしょうが、何年もとなると、延々と口座からお金が引き出されることに金融機関も不安を感じるのでしょう。こうなるとせっかく節約して貯めたお金も、自分の最期まで自分の思うように使えない、ということになってしまいます。
ピンピンコロリなら、上等です。でも確率的には、宝くじに当選するレベルです。だからこそ自分のお金を、自分のために使えるように備えることが必要です。そしてせっかく貯めたお金は、相続人を豊かにするためではなく、ご自身が元気なうちに楽しむために有意義に使いましょう。
お金は元気な間しか、楽しむことに使えません! 高齢期に高額な医療費を使ったところで、若い頃の体には戻れません。苦しむ期間が、延びるだけかもしれません。ならば元気なうちに、お金は楽しむことに使いましょう!
太田垣 章子
司法書士、賃貸不動産経営管理士、合同会社あなたの隣り代表社員
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