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銀行口座のお金を引き出せなくなる?
頼れるお金が自由に使えるのは、ぴんぴんしている間だけ
一生懸命にお金を貯めて来て、そのお金が自由に使えなくなるだなんて、考えたこともないと思います。誰だって、今の元気な自分を基準に考えますよね?
でもちょっと待って。死ぬ寸前まで、自分の足で銀行に行けるとか、頭がはっきりしている人なんて、そんな方がもしいらっしゃるなら私がお会いしてみたい! 多くの方々が、判断能力が鈍ってしまったり、自分では銀行に行けなくなってしまいます。
高齢期になると判断能力が衰えるか、体が元気でなくなるか、その両方なのか、どちらにしても確実に衰えます。それが当たり前の世界なのです。でも多くの方々は、その「ほぼあり得ない」将来を前提に生きています。
以前は親の預金口座から子どもが代わりに預金を引き出したりもできましたが、今や本当に厳しくなってしまったのが「本人の意思の有無」で、これがとても重要視されるのです。それはそれで勝手に使われないというメリットもある反面、親族であっても、自由に預金の出し入れができなくなってしまいました。その場合は、どうなるのでしょうか。
金融機関は名義人が認知症になったと分かった段階で、口座をブロックせざるを得ません。つまりその口座のお金は、そのままではもう使えなくなるのです。
「親を施設に入れたくて、そのお金を親の口座から使いたいんです。だって親のために使うのですから! 自分たちが勝手に遊ぶお金じゃありません。それでもダメなんですか? 私たちが、立て替えることなんてできません。でも施設に入れないと、私たちの生活が成り立ちません。なんとかしてください!」
そんな状況に置かれて、困ったご家族の口から、半ば憤りにも似た、そしてすがるような思いがこぼれます。でもダメなんです……。ご本人の意思が確認できなければ、お亡くなりになるまでご家族がその費用を立て替え続けるか、法定後見制度を利用するしかなくなってしまいます。
それなのに未だに自分は「ボケない、死なない」と備えることを先延ばしにしている人が後を絶ちません。子育てと違い、いつ自分が衰えるのか分からないのが、この問題の難しいところ。ベストタイミングが、誰にもわかりません。それでも一日でも早い方が、クリアに考えられるのは間違いがありません。

