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自分がどこの墓に入るかも考えたことがありません……
少子化もあり多様化する「お墓の在り方」
お彼岸やお盆の墓参りは、日本の風物詩のひとつです。私も小さな頃は、家族総出で田舎に戻ってお墓参りをするのが恒例でした。霊園にはたくさんのお墓が並び、各家がきれいにお掃除をして雑草をとり、お花を供えています。すぐ枯れてしまうので、造花を飾っているお墓までありました。
子ども心に、きれいなお墓は気持ち良いな……と思っていました。そのようなお墓参りでしたが、すでに30年前ですら「この家は誰も来ないのかな」そう思うような、雑草が生え放題のお墓もありました。
今はどうでしょうか? 大きな霊園なら、管理料を払って維持してもらうこともできるでしょうが、それでも3割くらいは荒れ放題の状態である印象です。この現象になる理由は、お墓参りをするという風習が廃れてきたからかもしれません。遠方に住んだりすると、なかなか墓参りだけに戻ることもできないでしょう。
田舎に誰か親族が住んでいれば、会いに行くという目的もあります。ところがそういう存在もいないとか、会うことが楽しいものではなければ、どんどん足が遠のくのも仕方がありません。さらには、少子高齢化の影響もあると思います。
海外の個々のお墓と違い、〇〇家の墓というシステムは、この先も脈々と子孫が繁栄していくことが前提です。ところが日本は、世界中でも突出した少子高齢化社会。この家ごとのお墓という制度に、無理が出てきているのではないでしょうか。
私の父は8人兄弟、母は4人兄弟です。その二人の間の子どもは、姉と私の2人。姉夫婦に子どもがいなかったので、その下は私の息子ひとり。これは我が家だけの、特別な状態ではないと思います。ところが娘二人で落胆していた両親が、私が男の子を産んで家に戻ってきたことで、新たに墓を建て直しました。何を今さらです!
父方の田舎が兵庫県の山奥ということで、車の運転のできない母だけでは墓参りにいけません。それを口実に、父が亡くなる前に、住まいの近くの霊園にお墓を準備したのです。建ててしまったものは、今さら仕方がありません。
今その墓に両親が眠っていますが、この先、誰が管理していけるのでしょうか。息子の時代、彼がこの先日本だけに住み続けるとも限りません。結婚しなければ、子どもがいなければ……もはやお墓を維持していくことは不可能だと思っています。
正直なところ荒れ放題になるのなら、どこかの段階で墓じまいを考えないといけない問題だと思っています。ところがこの墓じまい、これが本当に大変なのです!

