今週の注目ポイント…FOMCは3回連続利下げの可能性
今週は、10日にFOMCが予定されていますが、3回連続で0.25%の利下げが行われるとの見方が強まっています。また今回のFOMCでは、メンバーの経済見通しを示す「ドットチャート」も公表されることから、この先の利下げ見通しについても注目を集めることになるでしょう。
加えて、今週は米国以外にも、カナダ、豪州、スイス、さらにブラジルなど新興国の金融政策発表が予定されています。
例年であれば12月のFOMCが年内最後の大きなイベントとなり、その後はクリスマス休暇入りで市場が小動きになることが多いですが、2025年は事情が異なります。
翌週には日銀の金融政策決定会合が控えているほか、米11月雇用統計の発表が16日に予定されており、さらに「トランプ関税」に関する最高裁判決の結果が金融市場に大きな影響を与える可能性もあるため、まだ予断を許さない状況が続くと考えられます。
今週の米ドル/円予想レンジは「153~157円」
先述したように、円売りポジションの手仕舞いによる円買いは、米ドル高・円安を抑制する要因となりそうです。ただし、日本の財政リスクを懸念した円売りが再び拡大する可能性も残されています。
以上を踏まえ、今週の米ドル/円は153~157円と予想します。
吉田 恒
マネックス証券
チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長
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