ずっとあなたが羨ましかった…「夫婦で年金月25万円」終活&節約を意識した〈63歳女性〉が「年賀状じまい」をとどまったワケと数十年ぶりにつながった「細い縁」

ずっとあなたが羨ましかった…「夫婦で年金月25万円」終活&節約を意識した〈63歳女性〉が「年賀状じまい」をとどまったワケと数十年ぶりにつながった「細い縁」
(※写真はイメージです/PIXTA)

夫婦で月25万円の年金暮らしを送る貴子さん(63歳・仮名)は、老後の不安から「年賀状じまい」を決めかけていました。やり取りは十人にも満たず、終活の一つとして整理してもいいかな……そう思っていたのです。しかし、学生時代から唯一続いていた友人だけが気にかかりました。長く会っていない相手で、どこか引け目もあり、このまま縁を切ってよいのか迷いが残ります。思い切って電話をかけたところ、返ってきたのは予想外の言葉でした。

調査が示す「60代女性の人付き合いの悩み」

ハルメク 生きかた上手研究所が40~65歳の「HALMEK up」会員の女性440人を対象に行った「整理・片づけに関する調査」によると、貴子さんの悩みと重なる実態が明らかになっています。

 

本当は片づけたいのにできないもの

1位:家の中のモノ(46.4%)
2位:人とのつき合い方(13.0%)

 

人間関係の“整理”を意識する層は決して少なくありません。

 

40〜65歳女性の58.4%が、友人の減少を実感していると回答。特に40〜54歳では64.9%と若年層ほど減少を実感しているという結果に。

 

減少している理由としては、「自然に疎遠になった(63.0%)」、「自分から連絡を取らなくなったから(44.4%)」、「無理につき合う必要を感じなくなったから(44.4%)」、「相手から連絡が来なくなったから(35.0%)」などが上位にあがりました。

 

一方で、「この1年以内で、新しい人間関係(友人・知人など)を築いた機会はありましたか?」という質問では、「趣味や習い事・サークルでの出会い(26.6%)」「イベントや講座での出会い(11.8%)」「SNS・オンラインコミュニティでの出会い(5.2%)」などが一定数存在。年齢を重ねても人とのつながりを求める姿勢がうかがえる結果となりました。

年金生活に入った今だからこそ、見えるもの

とはいえ、節約を心がければ暮らせるが、「生活を軽くしておきたい」という気持ちは常につきまといます。

 

だからこそ貴子さんは、モノも人間関係も“いま整理すべきもの”と“残したいもの”を見直していたのです。

 

そして気づきました。自分は、S子さんとの縁を手放したくはない。

 

「会うのが今から楽しみで。年賀状も、今年はすぐに書きました。ほかの友人や知人も含めて年賀状じまいは先延ばしにすることにします」と貴子さんは優しく笑いました。

 

 

[参考資料]
HALMEK up×ハルメク 生きかた上手研究所調べ「整理・片づけに関する調査」

 

 

 

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