教育にかけた2,000万円超…父の胸に残った複雑な思い
東京で暮らすための家賃、生活費、そして学費。高校から大学までかかった費用は、合計で2,000万円を超えました。日高さんは節約を重ね、妻のパート代もほとんど教育費に回しながら、息子の未来のためにと必死で支え続けてきました。
しかし、息子が選んだのは、日高さんが思い描いていた未来とは程遠い道。 思わずこんな言葉が浮かんだといいます。
「あの子にかけたお金、本当に意味があったのだろうか」
けれど同時に、息子が自分で考え、好きな世界で生きようとしていることも理解できてしまう——そんな葛藤が今も消えません。そもそも、息子本人から「東京に行って勉強したい」といわれたことは、一度もなかったのです。
妻からはこういわれました。
「あの子、高校のとき辛そうだったのよね。地方では“神童”でも、東京に集まる子の中では普通かそれ以下。だから大学でバンド始めたって聞いた時、楽しそうな趣味や仲間が見つかって、私は嬉しかったの」
どれだけお金と時間を注ぎ込んでも、子どもが親の描くレールを進むとは限りません。教育費は “望む未来への切符” ではなく、あくまで子どもが自分の人生を選ぶための「土台」にすぎない——。 日高さんの経験は、その現実を教えてくれます。
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