自分のため、人のため…お金をどう使うか
高瀬さんは、「資産をつくること」には長けているが「使うのは苦手」な自分を改めて直視しました。
その後、手始めに高瀬さんがしたのは「引っ越し」。同じ最寄り駅の賃貸マンションに決めました。駅近・築浅・マンションにしただけで、家賃は7万円から13万円に上がったといいます。
「自分としては大冒険の金額です。ここに住みながら、いい物件が見つかったら買うことも考えたい。『下がるまで待とう』だと、一生買えなさそうですから気をつけないと」
さらに、『食べ物は安いほどいい』という価値観でしたが、外食をしたりテイクアウトをしたり、そうした人生の楽しみも探すようになったとか。
「それでも支出は人並み程度かもしれませんが……。今後の目標は、何かあったときに連絡が取れるような友人をつくること。あとは、寄付先を探すことを考えています。もちろん今すぐではありませんが、もし老後に資産が余ったら、自分のためだけにお金を使うよりも人の役立った方がいいので」
一方で、FIRE(早期退職)も射程範囲内とされる資産額ですが、その考えは完全になくなったといいます。
「仕事をしなくなったら、それこそ『部屋で孤独死、誰にも見つからず1週間』なんて、あり得るじゃないですか。あの事件で、稼ぐためではなく生存証明のために仕事を続けようと決めました」
“資産額=ゴール”ではない
今回の事例が示しているのは、ごくシンプルです。資産の多寡がすべてではないということ。
・節約やミニマリズムは、孤立と紙一重
・使う力がなければ、1億円あっても人生は動かない
「お金を守ることばかり考えていましたが、 “生きているうちに使うこと”が大事なんだと気づきました」 という高瀬さんの言葉通り、お金の価値は金額ではなく、 それを使って、どれだけ人生を豊かにしたか”で決まるのではないでしょうか。
【注目のセミナー情報】
【実物資産】10月24日(土)
「日本刀投資」は他の実物資産と何が違う?
希少性・鑑定・保存状態…「価値」を見極め方を解説
【不動産オーナー向け】10月29日(木)
<会員限定セミナーの特別版を一般公開>
金利上昇局面の今こそ知っておきたい!
「不動産×金融資産」の最適バランスと投資税務
【資産形成】11月5日(木)
富裕層のための「資産防衛と運用」
無駄な保険の見直しと、手元資金を守る投資のコツ
【関連記事】
■月20万円もらえるはずが…45歳・サラリーマン「ねんきん定期便」に抱いた違和感。「年金ルール」知らずにそのまま20年…65歳で受け取ることになる年金額に唖然「何かの間違いでは?」
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

