憧れのリッツ・カールトンを所有できる…?ハワイの「ホテルコンドミニアム」購入後に投資家を悩ませる「想像以上の費用」の正体

憧れのリッツ・カールトンを所有できる…?ハワイの「ホテルコンドミニアム」購入後に投資家を悩ませる「想像以上の費用」の正体
(※写真はイメージです/PIXTA)

常夏のハワイで、世界的ブランドホテルの客室を区分所有できる「ホテルコンドミニアム(ホテルコンド)」は、自分や家族の滞在と宿泊収益を両立できる魅力的な投資商品です。特にワイキキ周辺は日本語対応スタッフを揃えた施設も多く、購入後も日本人が安心して利用できる点が人気です。しかし、購入後に想定外の出費や改装積立金が発生するなど、思いもよらない苦労に直面する投資も少なくありません。今回は、あまり語られることのない「ハワイのホテルコンド投資のリアル」を、株式会社Crossover Internationalの栗原なな氏が詳しく解説します。

投資家を悩ませるのは購入後…意外と重い維持費の正体

しかし、こうした魅力に惹かれるあまり、「購入後のお金の動き」まで十分に理解しないまま決断してしまうケースも少なくありません。

 

まず注意すべきは、毎月必ず発生する管理費です。ハワイでは HOA(Homeowners Association)と呼ばれ、上下水道代、建物や共用設備の維持管理、館内清掃、ホテルサービスの提供にかかる費用などが含まれます。当然、高級物件であればあるほど管理費も高額になります。

 

さらにホテルに運営を委託する場合、宿泊収入からは手数料、清掃費、フロントサービス費などが差し引かれます。数字上「高い稼働率」や「高い宿泊単価」をアピールされていても、最終的にオーナーの手元に残る金額は想像より大幅に少ないことがほとんどです。

 

加えて、ハワイ州の固定資産税も重要なポイントです。ホテルコンド用途の物件には高い税率が適用されるため、事前に正確な見積もりを把握しておく必要があります。一般的な居住用物件の税率は建物評価額に対して0.35%〜0.40%(1,000,000ドル超の部分は1.14%)ですが、ホテルコンドは「Hotel & Resort」区分となるため、一気に1.39%まで跳ね上がります。

 

ホテルコンドの運用は、どれだけ空室が続いても支出は止まりません。稼働率が一時的に落ち込むだけで収支計画が崩れ、赤字に転じてしまうことも珍しくありません。そのため、こうしたリスクを理解した上で購入計画を立てることが重要です。

ホテル改装の負担はオーナーへ

ホテルコンドに関する支出で、多くの人が見落としがちなのが「改装費用」の扱いです。

 

世界的ブランドホテルは常に最新で美しい状態を保つ必要があり、数年ごとに客室の内装や設備を全面的にアップグレードします。特にハワイのホテルは築年数が経っている物件も多いため、定期的な改装修理は日常茶飯事と言えます。この際、ホテル側から改装内容が提示され、多くの場合、工事費用はオーナーが自己負担することになります。

 

家具の総入れ替え、バスルームの刷新、床材の変更など、すべてホテル基準で行われるのですから、その費用は決して小さくありません。現在実施されている「カライ・ワイキキビーチ」の全面改装では、各オーナーに数千万円規模の負担が生じており、工事の大きさからしても非常に重い出費となっています。

 

加えて、ロビーやプール、レストランなどの共用部の改装費についても、オーナーに請求されるケースがあります。自室の内装や修繕だけでも大きな負担となるホテルコンドですが、ホテル全体の共用施設まで含まれると、その支出はさらに膨らみます。

 

「ホテルクオリティを維持できる」というメリットは、裏を返せば「その品質維持はオーナーの負担によって成り立っている」ということでもあるのです。

 

【12/18(木) 『モンゴル不動産セミナー』開催】

坪単価70万円は東南アジアの半額!! 都心で600万円台から購入可能な新築マンション

次ページ知っておきたい、ホテルコンド利用時のその他注意点

本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は著者の個人的な見解を示したものであり、著者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、著者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録