先週は、11月消費者信頼感指数や9月小売売上高などに注目
民間調査機関コンファレンスボードが公表した11月の消費者信頼感指数は88.7(10月:95.5)と市場予想の93.3を大幅に下回りました(図表1)。
消費者信頼感指数は、2024年11月の112.8から2025年4月に85.7まで低下したあと、いくぶん持ち直していたものの、足もとで再び下振れています(図表2)。
内訳をみると、足もとの景況感を示す現況指数(10月:131.2→11月:126.9)、短期的な見通しを示す期待指数(10月:71.8→11月:63.2)ともに低下しました。長引くインフレと労働市場の低迷への懸念が消費者心理を冷やすなか、米政府機関閉鎖が追い打ちをかける形となりました。
消費者マインドの弱さが続けば、個人消費の下振れリスクを高めることになるため注意が必要です。
米小売売上、9月は伸び鈍化…「年末商戦」に影
約1ヵ月半にわたる米政府機関閉鎖が解除されたあと、雇用統計が公表され、それに続いて9月小売売上高が公表されました(図表3)。
9月はヘッドラインが前月比+0.2%(8月:同+0.6%)と増勢が鈍化したほか、コントロールグループに至っては前月比▲0.1%(8月:同+0.6%)と減少に転じました。
業種別にみると、食料・飲料(前月比+0.2%)やヘルスケア(同+1.1%)は増加した一方で、娯楽品(前月比▲2.5%)、衣料品(同▲0.7%)、電気製品(同▲0.5%)への支出はいずれも減少するなど、消費者が裁量的支出に慎重になっている姿が浮き彫りとなりました。10月以降、消費者マインドが一段と悪化している点を踏まえると、年末商戦にかけて消費が抑制される可能性があります。
なお、全米小売業界(NRF)は2025年の年末商戦売上高を前年比+3.7%~+4.2%と予測しており、2024年実績の+4.3%に届かない見込みとなっています。
東京海上アセットマネジメント
※本記事は東京海上アセットマネジメントの「TMAMマーケットウィークリー」の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が文章を一部改変しております。
※全文は「TMAMマーケットウィークリー」をご確認ください。
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