マンションなんて買わなければよかった…8年前「4,800万円」で東京で新築を買った40代共働き夫婦。不動産価値高騰も、「深い後悔」に苛まれるワケ【FPが警告】

マンションなんて買わなければよかった…8年前「4,800万円」で東京で新築を買った40代共働き夫婦。不動産価値高騰も、「深い後悔」に苛まれるワケ【FPが警告】
(※写真はイメージです)

首都圏を中心にマンション価格は高騰しています。「いま買わないと手が出なくなる」と焦る人も多いですが、購入価格以上に警戒すべきなのが「買った後のコスト」です。本稿では、ファイナンシャルトレーナーFP事務所の森逸行氏が、松田家(仮名)の事例とともにマンション特有の「老後リスク」について解説します。

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退職後に待ち受ける“固定費”の重み

現役時代は共働きで年収も安定しています。しかし、60代以降は収入が減少し、年金がメインへ。そのなかで、管理費と修繕積立金だけは確実にのしかかります。

 

「ローンが終わっても“住むための費用”はずっと続く。これ、本当に老後払っていけるの?」

 

松田さんはここで初めて、「マンションの本当のリスク」に直面しました。

「マンション老後破綻」の3つのシナリオ

松田さんの不安を整理すると、以下の3つのリスクに集約されます。

 

1.修繕積立金・管理費の上昇

退職後の収入減に対して固定費は上がり続ける。

 

2.大規模修繕の追加徴収

数十万〜百万円単位で請求される可能性。

 

3.管理組合の機能低下 → 管理不全マンション化

高齢化で理事が集まらず、管理レベルが低下すると資産価値が急落→売れない→住み続けるしかないという悪循環へ。

 

マンションの老後リスクは、ローン返済以上に厳しい現実なのです。

ではどうする?FPが提案する3つの対策

私は松田さんに、以下の備えをお伝えしました。

 

(1)老後30年分の“固定費シミュレーション”

「いまの金額」ではなく、「値上げ」や「追加徴収」を前提とした厳しめの数字で計算することが必須です。

 

(2)管理組合の運営を確認

現在の積立金水準は適正か、大規模修繕計画に無理はないか、理事会は機能しているか。これらはマンションの“安全性”そのものです。

 

(3)老後の収入源を複線化

資産運用や副収入の確保、あるいは繰上げ返済のタイミングを見極めるなど、「ローン完済後の固定費」を払い続けられる体制づくりが必要です。

リスクを知らずに買うことの危うさ

松田さんが放ったこの言葉の本当の意味は、“マンションを買ったことの後悔”ではないと考えます。実際には「リスクを知らずに買うことの危うさ」への嘆きでしょう。マンションの支払いは三重構造です。

 

・ローン(いつか終わる)

・管理費(終わらない)

・修繕積立金(上がり続ける)

 

仕組みを理解し、適切に備えていけば、マンションは老後も安心して暮らせる“心強い資産”になります。重要なのは、「購入後にどんな負担や対策が必要になるのか」を早めに理解し、手を打つこと。松田さんのケースが教えてくれるのは、この“住まいの現実”にどれだけ早く気づけるかという点です。

 

 

森 逸行

ファイナンシャルトレーナーFP事務所

代表

 

 

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※個人の特定を避けるため、実際の事例から一部脚色しています。

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