株なんて買うんじゃなかった…〈年金月35万円〉〈貯金7,000万円〉60代・アッパーミドル夫婦。定年後わずか3年で「口座から4,000万円が消えた」ワケ

株なんて買うんじゃなかった…〈年金月35万円〉〈貯金7,000万円〉60代・アッパーミドル夫婦。定年後わずか3年で「口座から4,000万円が消えた」ワケ
(※写真はイメージです/PIXTA)

定年退職後の資産運用として「株式投資」に挑戦するシニア世代が増えています。公的年金だけでは将来が不安だと考え、手元の預貯金をもとに資産形成を目指す人は少なくありません。しかし、投資には必ずリスクがつきもので、状況次第では大きな損失を抱えることも。

「株で少し増やせれば」堅実だった夫が踏み出した一歩

「退職金を銀行に寝かせておくだけじゃ、もったいないと思ったんです」

 

そう語るのは、神奈川県に住む井上信一さん(仮名・68歳)。メーカー勤務を定年まで勤め上げ、企業年金と公的年金を合わせて夫婦で月35万円の年金収入。持ち家もローン返済済みで、貯金は約7,000万円。誰が見ても“盤石”な老後生活のスタートでした。

 

ところが、信一さんは定年後、あるきっかけから個別株投資に挑戦するようになります。

 

「きっかけは、退職祝いの飲み会で出た“株で増やした”という友人の話。最初は興味本位でしたが、調べれば調べるほど『これなら自分でもできそうだ』と感じてしまったんです」

 

当初は日経平均に連動するETFを月10万円ほど積み立てていた信一さん。しかし次第に物足りなくなり、「もっと効率的に増やしたい」と個別株への投資にシフトしていきます。

 

最初に手を出したのは、知名度のある大手電機メーカー。次に、ネット証券の掲示板で話題になっていた新興IT企業。そして、巷で人気を集めていた「グロース株」。

 

「どれも“今が買い時”と書かれていて…気づけば、投資金額は合計4,500万円を超えていました」

 

最初の1年は含み益が出ていましたが、2022年からの金利上昇や米国株の下落、国内企業の決算悪化などが重なり、株価は急落。そのまま売却タイミングを逃し、最終的に確定損益で約4,000万円の損失を出す結果となりました。

 

「生活が立ち行かなくなるほどではありません。ただ、選べる未来が減ったのは事実です」

 

信一さんの妻・恵子さん(仮名・65歳)は、夫の投資方針を完全に任せていたといいますが、口座を確認して驚きました。

 

「将来のリフォーム、孫の進学祝い、介護付き施設への入居など、備えていたはずの費用が“一瞬で目減り”してしまっていた。現実味のある不安が、どっと押し寄せてきました」

 

現在は、月35万円の年金での生活を基本にしながら、支出を抑え、定期預金と個人向け国債を中心に再構築中とのことです。

 

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