(※写真はイメージです/PIXTA)

生活コストの安さや自然環境に憧れて、定年後に地方移住を選ぶ方がいます。しかし、想定以上の支出や医療・交通インフラの不便さから、移住後に後悔するケースも少なくありません。特に、住宅の維持費や自家用車の必要性など、“見落とされがちな出費”が貯蓄を圧迫することも。今回は、移住1年で貯金を半減させた夫婦から、その実情を見ていきます。

憧れの「海辺の田舎町」へ移住したものの…

「月20万円の年金があれば、田舎なら十分やっていけると思っていました」

 

そう話すのは、千葉県内の都市部から、九州の海沿いの町へ移住した佐々木一郎さん(69歳・仮名)。妻と二人暮らしで、子どもはすでに独立。自営業を長年続け、貯金は約1,800万円ありました。

 

テレビ番組や雑誌で「地方は家賃も食費も安い」「野菜は近所からもらえる」などの情報を見て、夫婦で老後の生活をゆったりと過ごすことを夢見て移住を決意。土地付きの中古一戸建て(築30年)を約800万円で購入しました。

 

しかし移住直後から、出費は膨らみました。

 

「まず、住宅の修繕。見た目はキレイでも、水回りや屋根の補修に100万円以上かかりました。シロアリ駆除も必要でした」

 

さらに、都市部とは異なり車がなければ生活できず、中古車2台(夫婦用)を購入。加えて車検・保険・ガソリン代が月々の固定費として重くのしかかります。

 

「病院も遠く、週1回の通院にはタクシー代が片道2,000円以上。地域にバスは1日3本しかなく、雨の日は特に大変です」

 

趣味や娯楽も少なく、週末には隣町の温泉施設やスーパーへの移動に時間とお金がかかりました。

 

夫婦が驚いたのは、「地方に行けば生活費が抑えられる」という前提が、必ずしも当てはまらなかったことでした。

 

特に地方では、次のような“見えない出費”が積み重なっていきます。

 

●住宅修繕費(古民家・中古住宅の維持)

●自動車関連費(購入・保険・維持費)

●医療アクセス費用(交通費や時間的コスト)

●交際費(地域の集まりや寄付への参加)

●通信・防犯設備(ネット環境整備や防犯カメラ設置など)

 

佐々木さん夫妻も、移住1年で約850万円を使い、貯金がほぼ半分に。当初は「田舎なら1,800万円で20年暮らせる」と試算していましたが、その見込みは崩れました。

 

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