(※写真はイメージです/PIXTA)

生活コストの安さや自然環境に憧れて、定年後に地方移住を選ぶ方がいます。しかし、想定以上の支出や医療・交通インフラの不便さから、移住後に後悔するケースも少なくありません。特に、住宅の維持費や自家用車の必要性など、“見落とされがちな出費”が貯蓄を圧迫することも。今回は、移住1年で貯金を半減させた夫婦から、その実情を見ていきます。

「地方移住」の落とし穴

内閣府『高齢者の住宅と生活環境に関する調査(令和5年度)』によると、地方部に暮らす高齢者の悩みとして「交通の不便さ」「医療へのアクセスの悪さ」が上位に挙げられています。

 

特に、地方では公共交通の本数が少なく、通院・買い物・役所手続きの“足”の確保が生活の生命線になります。移住前に地域の交通・医療インフラを十分に調べておくことが重要です。

 

「今はもう、節約生活です。趣味の釣り道具も売りました」

 

そう語る佐々木さんは、地方に住むメリット自体は感じているものの、事前の下調べと資金計画の甘さを痛感しているといいます。

 

「自然は美しいし、近所の方も親切です。でも、生活は決して“楽”ではありませんでした。都市部にいた頃より家計簿をつける頻度が増えましたね」

 

今後は妻と2人で再び家計を見直し、もしものときは子どもに助けを求める選択肢も考えているそうです。

 

地方生活は、金銭面以上に“時間の豊かさ”や“人との関係”が大切になる暮らしです。そこに価値を見いだせるかどうかが、地方移住を成功させるカギかもしれません。

 

佐々木さんは言います。

 

「きっと、間違ってはいなかったと思いたい。でも、もう少しだけ“現実”を知ってから飛び込むべきだったかもしれません」

 

“田舎暮らし=安上がり”という幻想にとらわれず、自分たちに本当に必要な暮らし方を見極めることが、安心できる老後の第一歩になるのではないでしょうか。

 

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