「ちゃんと食べてる?」月収21万円で東京一人暮らしの24歳息子が心配で…母が“こっそり上京”→アパートで見た“異様な部屋”

「ちゃんと食べてる?」月収21万円で東京一人暮らしの24歳息子が心配で…母が“こっそり上京”→アパートで見た“異様な部屋”
(※写真はイメージです/PIXTA)

物価の上昇が続くなか、都市部で暮らす若者の生活は想像以上に厳しいものです。総務省『家計調査(2024年)』によれば、単身世帯の消費支出は月平均約17万円にのぼります。月収20万円台前半で一人暮らしをする若者にとって、家賃や光熱費、食費をまかなうだけでもギリギリの状況。親世代が思う“普通の暮らし”とは、かけ離れた現実があります。

「元気にしてるよ」…そう言うけれど

「たまには帰ってきなさいよ」

 

何度そうLINEを送っても、24歳の一人息子・智也さん(仮名)は「大丈夫だから」としか返してこなかった。……そう話すのは、仙台市在住の53歳の母・千秋さん(仮名)です。

 

智也さんは大学卒業後、東京の中小企業に就職。月収は21万円ほどで、都内のワンルームマンションで一人暮らしをしています。

 

「入社から2年経っても、なかなか帰省してこないんです。電話もそっけなくて。体調を崩しているんじゃないかって、だんだん心配になって…」

 

いても立ってもいられなくなった千秋さんは、夫には内緒で新幹線に乗り、東京の息子の部屋へと“こっそり”向かいました。

 

日曜日の午後、息子のアパート前に着いた千秋さん。部屋には在宅の気配があり、思い切ってインターホンを鳴らしました。

 

「えっ…お母さん!?なんで…」

 

驚く智也さんをよそに、「ちょっとだけ。玄関まででいいから」と押し切って部屋に入った瞬間、千秋さんは言葉を失いました。

 

部屋全体に生活感がない。というより、まるで“暮らしていない”ような空間だったのです。

 

冷蔵庫の中はコンビニの水と栄養ドリンクのみ。電子レンジの上には食べかけのカップ焼きそばが。洗濯物は溜まりっぱなし、机の上には空になったカフェイン錠剤のパッケージも。

 

「…あんた、ちゃんと食べてるの?」

 

智也さんの話を聞くうちに、状況は明らかになってきました。

 

「朝は抜いて、昼はコンビニでサンドイッチとか。夜はスーパーの総菜とか、たまに抜いたりしてる。慣れれば平気だよ」

 

手取りは17万円程度。都内で家賃6万円台の物件に住み、通信費や交通費、交際費を差し引くと、月の食費は2万円を切ることもあるといいます。

 

「飲み会や昼食を断るのは、最初はちょっと恥ずかしかった。でも今はもう慣れた。貯金はしてるし、何とかやってるよ」

 

 \1月20日(火)ライブ配信/
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※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

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