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グローバル化をなかなか果たせない日本の中小企業
汎用品からニッチへと進み、海外進出が一連の流れ
筆者は日本のGNTは隠れたチャンピオンになりうると考え、長らく注目をしてきた。日本のGNT企業に見るグローバル化の特徴は、経済産業省製造産業局が選定した「グローバルニッチトップ企業100選」(2014年3月17日発表)に対するアンケート調査に見ることができる。そこから浮かび上がるグローバル面における平均的な姿は、次のとおりである。
『日本のGNT企業のグローバルの側面』
1. 海外売上比率は平均45・1%、販売先国数は平均38.3か国
2. 市場規模が数億円から1000億円程度の特定の製品市場において平均59.6%の世界シェアを獲得
3.世界シェア10%以上を維持している期間は平均19.9年
GNT企業となった経路は、「国内で汎用品からスタートし、その後ニッチ製品を製造し、海外市場に進出した」ケースが最も多い。GNTとなる過程で苦労したのは、「優れた製品を開発すること」が最も多く、次いで「自社製品を海外に展開し、顧客を開拓すること」が多くなっている。企業活動の全工程のうち、前工程と後工程が課題だったことがわかる。
GNT企業は外部との共同研究を積極的に行っており、約8割が「顧客との共同開発」を行い、約6割が「大学・研究機関との共同開発」を実施している。また、売上高対研究開発費比率は、製造業平均4.4%に対し、GNT企業の大半は5%以上である。
海外企業との共同開発にも積極的であり、44%が「既に海外企業との共同開発を行っている」。その共同開発先は欧州が30.4%と最も多く、次いで北米24.1%となっている。
海外市場の開拓で重視する事項は、「自社の海外販売網」55%、「有力な海外代理店」38%、「海外見本市への出展」32%となっている。
世界市場での成功のために重視する事項は、「経営者のリーダーシップの発揮」54%が最も多い。
