夫と暮らしても、離婚しても地獄…四面楚歌の状態
こうした中で、離婚という選択肢もチラつくようになりました。「どうしてこんなことになったのか」と、夫との出会いに遡って後悔することもあるといいます
「30代に入って、友人たちの結婚に酷く焦っていました。彼のことを深く知らずに結婚を決めてしまったのも事実です。趣味もなくお金を使わないようなことは言っていましたが、交際の段階では『堅実だな』と好意的に見ていたぐらいだったんです」
もっと時間をかけて関係を見極めていれば、金銭感覚や生活の違和感に気づけたかもしれない……。そんなことを考えても、時間は戻りません。
変えられるとしたら未来だけ。ですが、仮に離婚して一人で子どもを育てることにしても、苦しい状況が待っている――。実際、シングルマザーの貧困率の高さは社会問題にもなっています。
「自分でも情けないと思います。でも、離婚して生きていく自信もなく、どこにも動けずにいます」
日常に潜む経済的暴力
このような状況は「経済DV(経済的虐待)」に該当する可能性があります。 内閣府の調査(2021年)によると、結婚経験者の25.1%が配偶者から何らかの暴力を受けた経験があり、その中には「経済的圧迫」が含まれます。
経済DVとは、生活費を渡さない、給与や貯金を管理する、働くことを制限するなどの行為を指します。見えにくく、周囲も気づきにくいため、被害者は孤立しがちです。
周囲から見れば「幸せな家庭」に見えても、家庭内の経済的制約に苦しむ妻の心理は深刻です。
専業主婦の労働も立派な家事労働であり、生活費について意見を持つことは当然の権利です。夫と話ができない、できても改善が見られない場合には、「配偶者暴力相談支援センター」や「女性相談センター」など外部の支援機関へ相談することも選択肢です。
自由に使えるお金がなく、声を上げられない――その日常の異常性に気づくことが、経済DVから抜け出す第一歩かもしれません。離婚か継続かの判断も難しいですが、まずは自分と子どもの安全・生活を守ることを最優先に、信頼できる相談先に話すことが大切です。
【参考】
内閣府男女共同参画局「男女間における暴力に関する調査(2021年)」
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/pdf/r05/r05danjokan-4.pdf
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