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ご相談に来られたトラブルケースの一例
私のクリニックでも、過去に他院で入れたインプラントに不具合が生じた患者さまを何人も診ていますが、周囲炎にかかっている場合を多くみかけます。【図表】の上段の3枚は、他院で行ったインプラント治療の周囲から膿うみが出ていて、噛むと痛みがあるという主訴で来られた患者さまの写真です。
上部構造(人工歯)はとても清掃しづらい形態で、レントゲンを撮影してみると明らかにインプラント周囲炎でインプラント体周囲の骨は完全に失われていました。やむを得ずインプラント体を撤去し治療をやり直しましたが、やり直しの治療はゼロからのスタートではなく、マイナスからのスタートで患者さまサイドも我々サイドも大変で、とても苦労しました。
中段も、トラブルケースでご相談に来られた方の写真です。言い方は悪いかもしれませんが、とてもひどい治療で医療行為として許されない状態でした。計画性の感じられない治療で、無作為にサファイアインプラントやブレード型インプラントなど数種類のインプラントが埋入されていました。私から見るとこの症例は種類を変えた意図が分からず、無計画に入れたとしか思えない状態です。患者さまの訴えも、ぐらついて噛めないというものでした。私から見ればインプラントとはいい難い低クオリティのものですが、患者さまにとってはこれもインプラントなのです。
【図表】の下段の写真の患者さまも全体に上部構造(人工歯)が動いて噛めないという主訴でご相談に来られました。レントゲンを撮影してみると、初めて拝見する形のインプラントでした。中はどうなっているのかと確認している間にも別のインプラント体(【図表】の下段右写真)が取れたため、状況だけお話しして施術された医院にご相談に行くことをおすすめしました。一般の人は入れてくれさえすれば噛めるようになるだろうと思い、どんなものが入るかまでは細かく把握できないのが普通です。
そもそも、インプラントにそれほど多くの種類があることを知っている人も少ないと思います。しかし自分の口の中にどんなものが入るかよく分からないまま、歯科医がインプラントというのだからインプラントなんだろう、と任せきりにしてしまうスタンスは、決して自分の益にはなりません。
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