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限られた条件のなかで最善の選択をするために
土地選びや家づくりは、「限られた予算のなかで何を優先するか」の連続です。「気に入ったあの場所に、あの工務店で、こんな家を建てたい」と思うのは分かりますが、予算が決まっている以上、どうしても〇〇工務店に依頼したい、どうしてもそのエリアに住みたい、どうしても家のデザインにこだわりたい……このなかで何を優先し、何を調整するのかを明確にすることが大切です。
よく聞くのが「いい土地を見つけたけど、予算オーバーしてしまう」という声です。条件のいい土地や家を建てようとすると想定していた予算を超えることが多いのですが、額面で見ると足りない額が「だいたい500万円」というケースが本当にありがちだから不思議です。駅に近くて利便性が良く、日当たりも抜群といった理想的な土地を見つけたけれど、「ちょっと足りない……あと500万円安ければ」と悩むわけです。
注文住宅でも同じで、いい性能、いい設備、こだわりのデザインを取り入れると、それだけでコストは上がります。場所にもこだわりたい、建物も妥協したくない。そんなとき、結局「予算を上げる」という選択をする施主が多いのです。
なぜ500万円なのか、と筆者も首をかしげることがあるのですが、これは感覚的なものかもしれません。今の金利環境では、500万円の追加ローンによる毎月の返済額はそれほど大きな負担にはならないと感じる人が多いからのようです。
今の家が手狭になったから引っ越したいと思ったとき、周囲の家賃相場を考えると、家を建てたほうが得だと感じて購入に踏み切る人もいます。しかし、賃貸暮らしをしている人が家を建てようと思っても、子どもの学区や生活圏、近隣との関係など、今の生活環境が心地よいと、簡単にはエリアを変えられません。「同じような環境で、もっと安い場所を」と探しても、なかなか満足のいく選択肢に出合えないことも多いのです。
緑豊かな環境で子育てしたいと思い、世田谷区で土地を探してみたところ、どこも予算が足りなかった……というときは、同じような用途地域で坪単価の下がる練馬区や横浜市などを視野に入れてみるのも解決策の一つです。土地代が下がれば、そのぶん建物にコストをかけられます。
また、子どもがまだ小さくても、成長したときのために「今買っておきたい」と考えるなら、それも正解です。今家を建てると築年数に合わせて資産価値も下がりますが、家を建てないで10年後に土地を購入しようとしても、そのときには不動産価格が高騰していて、希望していた場所では手が出ないというようなことになったら元も子もありません。
大事なのはすべての条件を満たす100点満点の土地を探すことではなく、現在の条件下で、どんなことなら納得できるかを把握することです。土地選びには後悔しないよう、質問リストやチェックシートを活用しながら、家族間で話し合いの場を設けるのもいいと思います。
藤木 賀子
住宅コンサルタント
スタイルオブ東京株式会社代表
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