(※写真はイメージです/PIXTA)

日本では高齢者世帯の半数以上が年金を主な収入源としていますが、生活の実態はさまざまです。表面的には慎ましい暮らしぶりでも、実は相応の資産を保有していた――そんなケースも少なくありません。本記事では、家族ですら気づかなかった“ある秘密”と、その背景にある制度について見ていきます。

年金暮らしでも「金融資産1,000万円以上」は珍しくない?

総務省『家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果-(二人以上の世帯)』によると、二人以上の世帯のうち世帯主が65歳以上の世帯の平均貯蓄額は2,509万円。中央値でも1,658万円程度となっており、一定の資産を保有している高齢者は少なくありません。 “使わないまま亡くなる”ケースも多く見られます。

 

家族に伝えないまま、密かに備えていた祖母の“資産”と“気持ち”。それは、誰にも迷惑をかけずに人生を全うしたいという、昭和の女性らしい強さと優しさの表れだったのかもしれません。

 

近年では「エンディングノート」や「相続対策」「家族信託」など、生前から意思を共有する動きも広まりつつあります。お金の話は遠慮しがちですが、「言わなかった」ことがトラブルや誤解を生むこともあるため、元気なうちから家族で話し合うことの大切さが、改めて問われています。

 

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