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オーバーロードハウス株の下落により、5万円の含み損
信二たちは家を買う頭金として貯めた1000万円をそのまま証券口座に振り込んだ。それ以外にも少々は貯金もあるし、家をしばらく買わないと決めたから、他に大した使い道もない。まだ子供もいない2人の共稼ぎなら、家計はしばらく黒字が続く見込みだ。
既に住宅ローンを組んでいたり、子供が受験生だったり、あるいは老後が気になる年齢となるとこうはいかない。別に株式投資はいつ始めても構わないが、少々の失敗なら取り返しのつく若い時期に始めたほうが、リスクを大きく取れるし、経験を長く積める分、大金持ちになるチャンスは広がる。
一方で、若いということは社会経験が少ない。その少ない経験と勘だけを頼りに勝負をしても、勝ち目は薄い。重要なのは、基本を勉強し、企業のことをしっかり調べ、長期的な目線で投資をすることである。
信二たちは、オーバーロードハウス株を850円で2000株、総額で170万円分購入した。こうして生まれて初めての株式投資がスタートしたのである。
しかし、この週、オーバーロードハウス株は25円下がり、5万円の含み損となった。
「ちょっと、買いすぎちゃったかな? 5万円も損しちゃった。このまま下がり続けたりしないよね……」2人は落ち込んだ。
「銀さんは、半分になっても構わない覚悟が必要だって言ってたけど、こうやって現に買った株が下がっちゃうと、かなりくるね……」
信二は、頭の中で考えているのと、実際に株を買ってリアルに値動きを体感するのとでは、まるで別物であることに衝撃を受けている。
「上がると思ったんだけど……」既に負けたかのような口ぶりだ。
