バス運転手の“深刻な人手不足”と賃金のミスマッチ
厚生労働省によると、令和6年度、バス運転手の有効求人倍率は2.07倍。特に路線バス業界では高齢化と人材流出が進んでおり、「求人を出しても応募が来ない」という声も多く聞かれます。
一方で、賃金水準が上がらなければ若手の定着は難しく、業界内では“好待遇を提示できる一部事業者”と“人手不足に悩む中小”との格差も拡大しています。
「運転中は、ほんの一瞬の気の緩みが事故につながります。眠くても、家庭が大変でも、集中しなきゃいけない。でも、ふと“自分の生活は安全じゃないな”って思うときがあるんです」
バスは市民の生活を支える社会インフラの一部ですが、それを担う人々の生活が不安定では、やがてそのサービス自体も持続困難になります。
「バス運転手が安心して働ける社会にしないと、次の世代に誰もこの仕事を選ばなくなりますよ」
佐々木さんの言葉には、労働と生活、そして社会インフラの未来が交差する、切実な現実がにじんでいました。
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
