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「物覚えが悪い」は年齢のせいだけではない
リスキリングのお話をしている中、よくご相談いただくのが記憶力や集中力のお話です。「大学受験の頃は何でも覚えられたのになぁ」とおっしゃる方もたくさんいます。そこで、私が効果を実感した、記憶力と集中力を高めるための習慣についてご紹介します。
例えば、社会人になってから物覚えが悪いと多くの人がおっしゃる理由の一つには、アルコールとの関係があるのではないでしょうか。実は、年齢のせいだけではないのではないか、と一度疑ってみてほしいのです。
例えば、大学受験中にお酒を飲みながら勉強していた、という人はどれくらいいるでしょうか? 受験生が18歳、19歳くらいだとすると、当然いないわけです。
「アルコール」が加齢による記憶・学習低下を促進する
私の場合、2020年、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言下でリモートワークが始まり、ある日ふと気づいたことがありました。それは「記憶力がよくなっているのでは?」ということでした。別に記憶力を高めるトレーニングをしたわけでもないので、何か生活の中で変わったことはないか、と思い返してみると、アルコールを全く飲まなくなっていたことに気づきました。
緊急事態宣言が始まり、友人たちと夜の時間帯に外食をすることも全くなくなり、夜中には欧米の国際会議にオンラインで毎日参加するという生活をしていたので、いわゆる寝酒的なこともしなくなっていたのです。
そこで調べてみると、厚生労働省のホームページには、「アルコールが加齢による記憶・学習低下を促進することが動物実験では証明されています」と書かれており、自分の場合は当てはまっているなと感じました。
