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スーパーの惣菜を否定する夫
東京都内で暮らす角田美咲さん(仮名・35歳)は、フルタイム勤務に復帰して1年。小学4年生の娘は中学受験に向けて塾に通い始め、平日の夜は慌ただしく過ぎていきます。
「塾のお迎えの帰りに駅直結のスーパーに寄って、半額になったお惣菜を買うこともあります。家に帰ってから一から作るよりずっと早いですし、娘も『今日はからあげがいい!』と、自分で選ぶのを楽しみにしているんです」
しかし夫(38歳)は、その様子にやや渋い顔を見せます。
「うちは世帯年収1,000万円を超えているのに、半額惣菜なんて……」と。夫にとって「食卓=母親の手料理」という価値観が根強くあり、「母さんはいくら忙しくてもスーパーの惣菜で済ませるような手抜きはしなかった。味噌汁だって出汁からとってたし、麻婆豆腐やコロッケもよく作ってくれたよ。美咲も今度実家に行ったときに、母さんから習うといいよ」とアドバイスしてくるのです。そのたびに美咲さんは内心イラッとしていました。
美咲さんのフルタイム復帰の背景には「仕事が好き」という理由もありますが、娘の教育費を考えた経済的事情も大きくありました。中学受験塾の費用に加え、今後の進学を思えば家計は決して余裕があるわけではありません。そして最近の物価高。そんな美咲さんにとって、お惣菜は強い味方です。
「外食よりはお惣菜のほうが経済的ですし、一から作るよりも安く済むこともあります。19時を過ぎればお惣菜も割引になる。調理時間や手間が浮いた分、娘の勉強を見る時間も作れます。それに最近のお惣菜はすごくおいしいんですよ」と美咲さんは言います。
